桜に木菟(ミミズク) 25-100093
春の夜の静謐さと、そこに潜む生命の鋭い一瞬を鮮やかに切り取っています。満月の柔らかな光に照らされたしだれ桜と、その間を音もなく滑空するミミズク。静まり返った夜の空気感と、ミミズクの眼光が放つ緊張感が、独特な調和を生み出しています。
■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。
■作品概要
桜に木菟
背景の大きな満月は、輪郭をぼかすことで夜空の奥行きと湿り気を帯びた光を表現しています。月光を浴びて淡く浮かび上がる桜の花弁は、ミミズクの重厚な色彩とは対照的に、儚く可憐な印象を与えます。全体を包む抑えられたトーンと、要所に配された色彩のコントラストが、日本の春の夜が持つ神秘的で叙情豊かな世界観を完璧に作り上げています。
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小原古邨による桜に木菟と月は、新版画の真髄を示す花鳥画の傑作です。伝統的な月の夜の情景を、近代的な写実表現と洗練された造形美で再構築しています。ミミズクの圧倒的な質感と、月光に照らされた桜の繊細な美しさが織り成す世界は、自然への深い畏敬の念を感じさせます。静止した時間の中に躍動する生命を封じ込めたこの作品は、古邨が到達した叙情と美学の頂点を示す、至高の芸術作品です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
小原古邨 ミミズク 桜 月 花鳥画 日本画 新版画 1900年代 1930年代 芸術 傑作 春 夜景 繊細 質感 情感 伝統 写実 瑞々しい 自然 鳥 静寂 美学 叙情 造形
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