二羽の鵞鳥 25-100123
水を飲む一羽と、首を上げて佇む一羽。わずかな動きの差がリズムと奥行きをもたらし、水辺の一瞬をいきいきと切り取っています。
■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。
■作品概要
二羽の鵞鳥(にわのがちょう)
水辺に二羽の白い鵞鳥が並び、一羽が水面に首を伸ばして口をつけています。純白の羽と橙色のくちばしと脚が、灰色がかった水辺の霞の中で際立っています。一羽が水面に首を伸ばす動きと、もう一羽が上を向いて周囲を見渡す静止、わずかな時間の差が生む二つの姿が、自然なリズムをもたらしています。上から垂れる水草の緑が画面に奥行きを加え、岸辺の静かな空気感を引き締めています。古邨が得意としたぼかしの効いた色彩と灰色がかった色調が、水面のさざ波、垂れる水草、岩の質感それぞれを淡い色調の中に溶け合わせ、しっとりとした水辺の詩情を生み出しています。小さな生き物への温かなまなざしが、この静かな一枚に宿っています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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