紫陽花に雀 25-100124
アジサイの淡い青と緑の葉の静かな色調の中に、スズメの茶褐色が温かなアクセントをもたらしています。花の大きさに比べて小さなスズメの存在が、生き生きとした生命感を添えています。
■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。
■作品概要
紫陽花に雀
大輪のあじさいが全体を覆うように広がり、その下でスズメが枝にしがみつきながら、こちらをじっと見つめています。淡い青と白が重なり合うあじさいの花房は、古邨の版画の中でも特に涼やかな美しさを放っています。スズメは茶褐色の小さな体を丸め、紫陽花の茎に脚をしっかりとかけて静止しています。大きな花房とスズメの体のサイズの対比が愛らしく、雨上がりの庭先でふと出会ったような親しみやすい情景です。大ぶりの紫陽花の下にはスズメがとまり、まるで雨宿りをしているかのよう。紫陽花の淡い青が、涼しげな印象を与えます。木版画とは思えない繊細な色の重なりで表現された花弁と、スズメの細かな羽の描写に、古邨の確かな観察眼が光っています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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