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着衣のマハ 16-100203

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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秘密を纏う。着衣のマハが隠す禁断の真実
『着衣のマハ』は、『裸のマハ』と完全に同じ構図とポーズで描かれていますが、豪華なマハの衣装を身につけていることで、全く異なる意味合いを持ちます。服を着た姿は、裸体の存在を強く意識させ、観る者の想像力を隠された美へと誘導します。これは、ゴヤが道徳的な制約の中で、裸婦画という禁断の主題を扱うために用いた、高度な芸術的策略であると言えます。

■アーティスト
フランシスコ・デ・ゴヤ [ Francisco de Goya ] (1768-1828)
スペイン絵画の転換点を象徴する存在です。王室の宮廷画家として活躍しながら、華やかな肖像画の裏側に潜む人間の虚栄や不安を鋭く描き出しました。中年期には病により聴力を失いますが、その孤独と内面の闇は、代表作「黒い絵」シリーズに結晶します。そこには狂気、暴力、迷信、権力の腐敗が容赦なく描かれ、後の近代絵画に深い影響を与えました。輝きと影、理性と狂気、希望と絶望──ゴヤはそのすべてを画面に押し込め、人間という存在の複雑さをむき出しにした画家です。

■作品概要
La maja vestida
『裸のマハ』と対をなすこの作品は、同じポーズで横たわる女性が、当時のマドリードの流行である華やかなマハ(庶民的な美女)の衣装(アンダルシア地方の民族衣装)を身につけて描かれています。白く薄い絹の衣服と金色の刺繍、そして枕元のレースのディテールは、官能的な美しさと時代特有の優雅さを表現しています。しかし、この絵が持つ最もドラマティックな側面は、その存在自体が「裸のマハ」の存在を暗示している点です。服を着たこの姿は、禁断の裸体を隠す「ベール」として機能し、観る者に「服の下には何があるのか」という好奇心と緊張感を与えます。この二枚の絵は、道徳的なタブーと芸術的な表現の間で揺れ動いた、ゴヤの時代の秘密を象徴する連作なのです。
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フランシスコ・デ・ゴヤの『着衣のマハ』(Maja vestida)は、『裸のマハ』と対をなす連作の肖像画であり、スペインロマン主義の傑作です。この油彩作品は、18世紀から19世紀にかけてのマドリードの流行と衣装を反映し、服飾史の資料としても貴重です。当時のタブーと異端審問所の監視下で、官能性を秘密裏に表現するための時代の謎を内包しています。ゴヤの表現の自由への挑戦が背景にあり、そのドラマが傑作の価値を高めています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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