365日出荷 ★ 全国送料無料 ★ 安心の国内発送

吉原格子先之図 21-100605

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

購入数
わずかな光が暴き出す、華やかな世界の哀切
格子越しに見える遊女たちの姿は美しいものの、その閉じ込められた空間と、客に見定められるという状況が、どこか哀切な感情を漂わせています。応為が精密な筆致で描いた、限られた光の中に存在する美は、はかない命と、束の間の歓楽を暗示しています。

■アーティスト
葛飾応為 (江戸、1790-1866)
天才絵師の影に生きた孤高の娘、葛飾応為。浮世絵の巨匠、葛飾北斎を父に持ちながら、その巨大な影の下で生きた女性絵師、応為(おうい)。彼女は本名を栄(えい)といい、絵師として独立せず、生涯を北斎の助手、そして共同制作者として捧げました。応為の画才は単なる模倣に留まらず、特に光と影の表現、緻密な美人画や肉筆画において、父をも凌ぐとも評されました。彼女の代表作とされる『夜の梅』 や『吉原格子先之図』は、闇の中に浮かび上がる光の描写が驚異的で、「応為の光」と称されています。 結婚生活に破れ、北斎の元に戻ってからは、彼女の筆が北斎の晩年の名作群に深く関わっていたとされます。歴史の表舞台に名を刻むことを選ばず、ただ父の芸術と一体になることを選んだ孤高の魂。その作品には、時代を超えた輝きと、隠された情熱が宿っています。煌めく光の粒の奥に、彼女自身の魂が、今も静かに燃え続けています。

■作品概要
吉原格子先之図
ほとんど闇に包まれた光景は、格子窓の奥から溢れ出す光と、客たちが持つ提灯の明かりが、強烈な視覚的効果を生んでいます。この光は、金屏風や遊女たちの華やかな衣装を照らし出し、格子の中に幻想的で手が届かない異世界を現出させています。西洋のキアロスクーロ(明暗法)を思わせる大胆な光の描写は、応為の革新的な芸術性と、吉原という夢の空間の魅力をドラマティックに表現しています。

-------------------
葛飾応為の吉原格子先之図は、吉原遊廓の夜の風景を題材にした肉筆画の傑作であり、光と影の明暗表現(キアロスクーロ)がドラマティックな緊張感を生み出している浮世絵です。妓楼の光に照らされた遊女たちと、提灯を持つ群衆のシルエットの対比は、江戸時代の社会の闇と階層、孤独や哀切を表現しており、葛飾北斎の娘応為という女性絵師の大胆な筆致と芸術性が光るアート作品です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
葛飾応為 吉原格子先之図 浮世絵 肉筆画 吉原 遊廓 光と影 明暗表現 キアロスクーロ 江戸時代 妓楼 遊女 提灯 シルエット 群衆 幻想的 階層 孤独 哀切 傑作 筆致 女性絵師 葛飾北斎 娘応為 アート 社会の闇

お届けについて

おすすめ商品

新着商品

最近チェックした商品