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蟹尽くし図 21-100130

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
埋め尽くす甲殻類の小宇宙
淡い緑や朱、深みのある墨色が複雑に絡み合い、全体がひとつの生命体のように脈動しています。蟹たちは互いに干渉することなく、それでいて全体として調和を保ちながら配置されており、北斎の優れたデザイン感覚が伺えます。一匹の蟹を愛でる楽しさと、群像としての迫力を同時に味わえる、非常に贅沢な構成の作品といえるでしょう。

■アーティスト
葛飾北斎 (1760-1849)
江戸時代後期を代表する浮世絵師で、その画業は70年にわたりました。北斎は19歳の頃に勝川春章に師事し、浮世絵師としての活動を開始しました。その後、彼は独自のスタイルを追求し、様々なテーマに挑戦してきました。風景、歴史上の人物、花魁、役者、動植物、自然現象、仏教道具、妖怪など、彼が手掛けたテーマは多岐にわたり、生涯で34,000点以上の作品を残しました。
北斎は、当時の日本画では珍しかった西洋の絵画技法にも興味を持ち、銅版画や油絵などを取り入れました。彼の作品は19世紀後半のヨーロッパにも影響を与え、ジャポニスムと呼ばれる日本美術の流行を生みました。

■作品概要
蟹尽くし図(かにづくしず)
葛飾北斎が描いたこの「蟹尽くし図」は、まさに「画狂」の名にふさわしい熱量を持った作品です。毛蟹、ズワイガニ、ワタリガニ、さらにはカブトガニまで、大小様々な甲殻類が所狭しと描き込まれています。一見すると無秩序に集まっているようですが、それぞれの蟹の向きや重なり、色彩の配置には緻密な計算がなされており、全体に心地よいリズムと奥行きを生み出しています。特筆すべきは、その質感の描き分けです。毛蟹のトゲのような剛毛、ワタリガニの滑らかな甲羅の光沢、カブトガニの堅牢な質感。北斎はこれらを、墨の濃淡と細やかな着色だけで見事に表現しました。生き物への深い好奇心が、単なる図鑑的な記録を超えて、今にもカサカサと動き出しそうな生々しい生命感へと昇華されています。背景を廃し、余白の中に蟹たちを浮き上がらせる手法は、彼らが独自の宇宙を形成しているかのような錯覚を与えます。北斎が晩年に好んだ「森羅万象を描き切る」という執念が、この小さな蟹の一匹一匹にまで宿っている、圧倒的な情報量を誇る傑作です。
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江戸時代の天才・葛飾北斎が晩年に手掛けた肉筆画の傑作「蟹尽くし図」は、彼の類まれな観察眼が遺憾なく発揮された芸術作品です。毛蟹やカブトガニといった多種多様な蟹たちが、驚くべき細密な描写で画面を埋め尽くしています。北斎の写実への執念は、甲羅の質感や墨画による陰影に現れており、和風の落ち着いた色彩の中に圧倒的な生命力を封じ込めています。背景を排した独特のレイアウトと構成は、後の浮世絵や日本画にも通じる斬新なデザイン性を備えており、まさに博物学的な興味と美術的な美しさが融合した伝統の粋といえるでしょう。画狂老人と自称した北斎が、自然界の微小な命に捧げたこの表現は、今なお多くの人々を鑑賞へと誘う日本美術の至宝です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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