愛子の月(宮城県) 21-100314
空から降り注ぐ月光が、曲がりくねった田の道を浮かび上がらせる描写は圧巻です。巴水特有の深い藍色と、光を反射して白く輝く霜のコントラストが、画面に幻想的な奥行きを与えています。夜の闇を単なる黒ではなく、豊かな蒼のグラデーションで表現することで、冷たく澄み渡った北国の夜気が肌に伝わってくるような臨場感を生み出しています。
■アーティスト
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。
■作品概要
愛子の月(宮城県)
戦後間もない1946年、川瀬巴水が宮城県の愛子(あやし)で出会った、静謐な月夜の情景です。青白く光る満月が、霜の降りた田のあぜ道を静かに照らし出し、夜の静寂を深く描き出しています。戦乱の時代を越えてもなお変わることのない、日本の素朴で美しい夜の営み。旅の版画家が旅路で見つめたその光は、凍てつく空気の中に凛とした強さと、どこか遠い記憶を呼び起こすような温かな郷愁を宿しています。
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川瀬巴水の傑作「愛子の月(宮城県)」は、戦後の宮城で見出した静謐な月夜を描いた新版画です。夜の静寂を照らす満月と、藍色が織りなす色彩は、日本画の真髄を感じさせます。木版画の伝統的な技法を継承しながら、高精細な月光の表現を追求した本作は、風景画の傑作として高く評価されています。浮世絵の流れを汲む圧倒的な構図美と、旅情を誘う繊細な描写。歴史的な美術品として愛される本作には、巴水が旅先で見出した日本の原風景への郷愁が詰まっています。芸術的な夜景の美しさ、そして凍てつく空気感。伝統とモダンが融合した色彩の世界には、時代を超えて響き合う叙情が刻まれています。巴水が愛した日本の美を、ぜひその背景にある物語と共に味わってください。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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お届けについて
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