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抱き合うカップル 15-100154

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 A4(21×29.7cm)A3(29.7×42cm)A2(42×59.4cm)
半光沢紙
フォトマット紙
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線だけで語る、ふたりの心の距離
黒クレヨンの線は、ふたりの輪郭を辿りながら、時に一方から他方へと自然に移行し、どちらの身体を描いているか曖昧になる瞬間があります。この意図的な境界の消失は、ふたりが互いに溶け合う親密さの視覚的表現です。シーレが初期に追求した個の孤絶から、他者との融合という主題へと向かっていたこの時期の変化が、一本の線の中に凝縮されています。

■アーティスト
Egon Schiele (Austrian, 1890-1918)
20世紀初頭のウィーンで鮮烈な足跡を残した表現主義を代表する画家です。グスタフ・クリムトに才能を見出され強い影響を受けましたが、やがて独自のスタイルを確立しました。最大の特徴は、鋭く力強い線描と、極端に歪められたポーズです。人間の肉体を通じて、内面にある孤独、不安、性、そして死といった生々しい感情を曝け出しました。多くの自画像を描き、自己の内面を徹底的に見つめ続けたその姿勢は、当時の倫理観を揺さぶるほど過激なものでした。彼の作品に漂う退廃的な雰囲気と、剥き出しの生命力は、100年以上経った今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。スペイン風邪によりわずか28歳でこの世を去りましたが、短すぎる生涯の中で残された数多くの素描や油彩画は、人間の深淵を描いた芸術として高く評価されています。痛切なまでの純粋さが宿る画家です。

■作品概要
Paar Im Umarmung / Couple Embracing
ひとつの線が、ふたりを描いています。色も、影も、余白への溶け込みもない、ただ黒いクレヨンの線だけが、絡み合うふたりの輪郭を紙の上に辿っています。どこからが一方でどこからが他方か、時に判別できないほど身体と身体が重なり合い、境界が曖昧に溶け合っています。1914年制作の黒クレヨン素描。シーレの遺族の手に渡り、後に競売に出されたこの作品は、シーレの線描芸術の純粋な到達点のひとつです。 色彩を一切持たないこの素描において、線そのものがすべての意味を担っています。ふたりの顔は互いに寄り添い、腕は相手の身体に巻きつき、下半身は幾重にも交差する線の中に埋もれていく。装飾も色彩も感情の誇張もなく、ただ線の動きだけが、ふたりの間に流れる静かな親密さを体現しています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
エゴン・シーレ 抱擁するふたり Paar im Umarmung Couple Embracing 1914年 表現主義 ウィーン世紀末 オーストリア絵画 黒クレヨン 素描 線描 抱擁 カップル 親密さ 余白 近代絵画 20世紀絵画 ウィーン分離派 身体表現 内面表現 境界 融合 告白的絵画 魂の線 純粋 孤独 繋がり サザビーズ 競売 遺作

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