虎 23-101000
橙色の地に幾重にも重なる黒い縞は、一本一本に太さと勢いの違いをつけて描かれており、単なる模様ではなく毛の流れや厚みそのものを紙の上に写し取ろうとした跡が感じられます。
■アーティスト
円山 応挙 [ まるやま おうきょ ] (1733年6月12日-1795年8月31日)
京都の貧しい家に生まれた応挙は、若い頃に眼鏡屋で働きながら絵を学びました。華やかな出自でも、著名な師でもない。ただ見ることへの執着だけが、彼を画家にしました。応挙が持ち込んだのは「写生」という当たり前のことでした。しかしその当たり前が、当時の絵画にはありませんでしたた。型を学ぶより先に、まず目の前のものを見る。その転倒が、江戸絵画の流れを変えました。応挙が描く生き物には重力があります。子犬は床に沈み、鯉は水の中に実在します。美化も誇張もなく、ただそこに在る命の質感。それを可能にしたのは才能よりも、見ることをやめなかった意志です。円山派という一大流派を築きながら、応挙自身は最後まで写生帖を手放しませんでした。弟子に教えたのは技法ではなく、見ることへの敬意だったのかもしれません。
■作品概要
虎図
体をひねり、後方を見やる虎の姿。橙色の毛並みに幾筋もの黒い縞が走り、胸元には白い毛が広がります。丸く見開かれた瞳と口元にのぞく牙は勇ましさを示しながらも、姿勢全体はどこか落ち着いた気配を漂わせています。江戸の絵師にとって虎は生きた姿を目にすることのかなわぬ獣であり、応挙もまた舶来の毛皮や図譜、身近な猫の骨格を頼りに、この体つきを紙上に組み上げていったのでしょう。地面に落ちる淡い影、尾の先の黒い輪。見えぬものを見ようと努めた画家の姿勢が、静かに刻まれています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
円山応挙 虎図 江戸時代 日本画 掛軸 動物画 円山派 写生画 虎 縞模様 京都画壇 江戸絵画 毛描き 淡彩 紙本 花鳥画 猛獣 絵師 江戸中期 応挙 古美術 日本美術 東洋美術 掛け軸 骨描き 付立て 濃淡 墨 尾 京都 絹本
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