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暮色図 18-101300

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 A4サイズ(21×29.7cm)A3サイズ(29.7×42cm)A2サイズ(42×59.4cm)
フォトマット紙
半光沢紙
購入数
輪郭を失いゆく世界と一羽のシルエット
具体的な形よりも、光と色の移ろいがもたらす感情や雰囲気を主題とした、日本近代美術を代表する傑作の一つです。


■アーティスト
菱田春草 [ ひしだしゅんそう ] (1874–1911)
明治期の日本画壇に新風を吹き込んだ革新者です。岡倉天心の薫陶を受け、東京美術学校の第一期生として横山大観らとともに「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる新たな表現を探求しました。輪郭線を排し、光と空気の移ろいをにじむような色彩で描くその手法は、当時の批評家から賛否両論を浴びつつも、日本画に印象主義的な感覚をもたらしました。代表作《黒き猫》や《落葉》には、静謐な詩情と生命への洞察が漂います。色彩は限られ、輪郭は霞み、すべてが消えゆく瞬間の輝きを抱いています。春草は37歳の若さで世を去りましたが、短い生涯の中で「写実」と「心象」のあわいに新たな美を見いだし、近代日本画の礎を築いた画家として今なお深い光を放ち続けています。

■作品概要
暮色図(ぼしょくず)
黄昏時の曖昧な光が、見る者の心を深く捉えます。菱田春草の暮色図は、冬の終わりに訪れる、どこか切なくて詩的な一瞬を捉えたドラマティックな作品です。温かい橙色の空と、冷たい水面や雪解けの氷が溶け合う様は、静寂の中に潜む季節の変わり目の微かな緊張感を伝えています。輪郭をぼかし、細部をあえて曖昧にする朦朧体の技法により、空気そのものが湿った光を放っているかのような幻想的な表現が生まれています。中央に佇むカラスのシルエットは、この静寂の中で唯一確固たる存在感を放ち、鑑賞者の感情を一点に引き寄せます。凍てつく世界で孤独を抱えながら、懸命に生きる生命の象徴のようです。
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菱田春草による暮色図は、明治時代の日本画における傑作であり、日本美術の新たな表現を確立した芸術家の力量を示しています。春草が横山大観らと共に探求した朦朧体というぼかしや無線描法の技法により、冬の自然が持つ詩情豊かな夕暮れの雰囲気を見事に捉えています。風景の中に立つカラスのシルエットは、孤独な感情を象徴し、この作品にドラマティックな深みを与えています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質…本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
 官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
 画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
 日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
 光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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