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預言者バラムのロバ 28-200507

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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神の意志に抗う人間の愚かさ。ロバの瞳に宿る真実と、預言者の盲目的な怒り
預言者バラムが怒りに任せて杖を振り上げる一方で、神の使いである天使は静かに剣を構え、行く手を阻んでいます。この作品の凄みは、人間よりも動物の方が先に「真実」に気づいているというアイロニーにあります。レンブラントは、ロバの表情に驚くべき生命力を吹き込むことで、理性を失った人間の滑稽さと、その背後に潜む神聖な啓示を鮮烈に描き出しました。

■アーティスト
レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン [ Rembrandt Harmenszoon van Rijn ] (1606-1669)
光と影を用いて人間の内面を描き切った画家です。画面に差し込む光は装飾ではなく、感情や時間を浮かび上がらせるための装置として機能します。静物や肖像、宗教画に至るまで、人物は理想化されず、老い、迷い、沈黙を含んだ存在として置かれます。厚く重ねられた絵具と大胆な筆致は、完成度よりも実在感を優先させ、視線は表層から奥へと導かれます。成功と破綻を重ねた生涯の経験は、作品に深みとして沈殿し、見る時間をゆっくりと引き延ばします。劇的でありながら過剰に語らない表現が、今もなお静かな共鳴を生み続けています。

■作品概要
The Donkey of the Prophet Balaam (1626)
若きレンブラントが描いたのは、旧約聖書に記された、驚くべき「言葉を話すロバ」の物語です。神の使いである天使が道を塞いでいることに気づかず、進もうとしないロバを激しく鞭打つ預言者バラム。その刹那、ロバが口を開き、主人の不条理を問い詰めるという劇的な瞬間が描かれています。怒りに顔を歪めるバラムと、それを見つめる天使の鋭い対比が、物語の緊迫感を際立たせています。特に注目すべきは、地面にへたり込んだロバの大きな瞳です。そこには主人に叩かれた痛みだけでなく、「なぜ真実が見えないのか」と問いかけるような、動物を超えた哀しみと知性が宿っています。20代前半のレンブラントが、歴史画というジャンルにおいて、いかに複雑な感情を一つの画面に凝縮させようとしたかが伝わってきます。光はまだ荒々しくも、登場人物の衣服の刺繍やロバの毛並みといった細部への執着は、後の巨匠としての片鱗を強く感じさせます。目に見える世界と、目に見えない神聖な意志が衝突するこの一図は、私たちの「盲目さ」を鋭く突く、魂の警鐘のような作品です。
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17世紀のオランダが誇る巨匠レンブラントの初期作品である『預言者バラムのロバ』は、旧約聖書の民数記に記された奇跡を描いた宗教画です。伝統的な歴史画の枠組みの中で、独自の明暗法(キアロスクーロ)を試行したこの油彩画は、天使の啓示に気づかない人間の愚かさを、ドラマチックな構図と深い精神性を伴って表現しています。バロック絵画特有の光と影によって際立つ描写力は、衣装の質感や動物の感情表現に至るまで細密を極め、観る者に強烈な緊迫感を与えます。聖書の寓話をこれほどまで生々しく再現した本作は、西洋美術界における貴重な傑作であり、若き日のレンブラントが到達した芸術的極致をじっくりと鑑賞することができます。歴史の中に埋もれることのない高い歴史的価値を誇るこの一枚。描写力に裏打ちされた物語の深淵に触れることで、芸術が持つ普遍的な問いを、現代を生きる私たちもまた受け取ることができるのです。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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