名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい 31-100262
夕暮れの空から降りしきる雨が、無数の縦線として画面全体に描き込まれています。雲母を絵具に混ぜて摺る技法も用いられ、雨に煙る空気感と、坂道を行き交う人々のシルエットが、湿り気を帯びた夏の夕暮れを鮮やかに伝えています。
■アーティスト
歌川 広重 (うたがわ ひろしげ) [ 寛政9年(1797年) - 安政5年9月6日(1858年10月12日) ]
江戸の情緒を鮮やかに描き出した浮世絵師であり、その風景画は心に静かな余韻を残します。北斎がダイナミックな構図と力強さで自然の迫力を描いたのに対し、広重は移ろう季節や雨、雪、夕暮れといった繊細な瞬間を優美に表現しました。特に、深く澄んだ藍の色調「ヒロシゲブルー」は、彼の風景画を象徴する存在であり、異国の人々にも「日本の青」として強い印象を与えました。『東海道五十三次』に代表される旅情豊かな連作は、江戸庶民にとって憧れの旅を紙の上で体験させる窓であり、同時に自然と人間の調和を静かに語りかけます。広重の作品は今なお、淡い雨や霞む空気までをも感じさせ、私たちに日常の中の美しさと一瞬の儚さを見つめ直させる力を持ち続けています。
■作品概要
名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい(めいしょえどひゃっけい あかさかきりばたけ うちゅうゆうけい)
激しく降り注ぐ雨の線が、画面を覆うように幾筋も走ります。夕暮れ時の薄暗い空の下、桐の木立の彼方には坂道がぼんやりと浮かび上がり、傘をさして行き交う人々の影が、雨に煙る町の情景に静けさを添えます。手前の水辺は溜池、坂の先には赤坂御門へと通じる道。降りしきる雨の重さと、暮れゆく空の色調が織りなす陰影は、晴れやかな江戸の名所絵とは異なる、しっとりとした叙情を湛えています。なおこの一図は、名所江戸百景の中で唯一「二世廣重画」の落款を持つ作品。師である初代広重の病没を受けて跡目を継いだ二代目広重が、その画風を受け継ぎつつ手掛けた、いわば代替わりを告げる特別な一枚として知られています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい 二代目歌川広重 赤坂見附 桐畑 溜池 赤坂御門 江戸木版画 浮世絵 錦絵 江戸時代 風景版画 安政 雨景色 夕景 江戸の坂道 木版画技法 浮世絵師 港区赤坂 二世広重 江戸の夏の雨 江戸の情景 師弟継承 落款 江戸の町並み 雲母摺り
お届けについて
おすすめ商品
新着商品
-
名所江戸百景 市中繁栄七夕祭
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 猿わか町よるの景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 大伝馬町こふく店
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 浅草金龍山
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 愛宕下藪小路
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 鎧の渡し小網甼
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 金杉橋芝浦
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 目黒太鼓橋夕日の岡
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 にい宿のわたし
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 鴻の臺とね川風景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 両国船中浅草遠景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 利根川ばらばらまつ
歌川広重
3,450円(税込)









