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一田正七郎 籠細工 31-101021

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
浅草観音境内の空気を一変させた市田庄七郎の超絶技巧と巨像の威容
浪花の名工が竹を編み上げることで生み出した巨大な関羽の姿は、日常の素材に生命を吹き込む魔法のような手仕事の結晶です。その緻密な網目が構成する圧倒的な造形美は、当時の見世物小屋を訪れた人々を異世界へと誘い、職人が注ぎ込んだ執念の重みを感じさせます。

■アーティスト
歌川国貞 [ うたがわ くにさだ ] (1786-1865) ◆三代目歌川豊国
江戸後期を代表する浮世絵師で、歌川派の中でも圧倒的な制作量と人気を誇りました。初代豊国の門人として出発し、役者絵を中心に評価を高め、後には「豊国」を襲名します。国貞の作品は、当世風の華やかな色彩と、人物の感情やしぐさを誇張した表現に特徴があります。特に歌舞伎役者の似顔絵では、観る者が役柄や物語を即座に理解できる分かりやすさが支持されました。一方で、美人画や物語絵にも力を発揮し、庶民の生活感覚や流行を巧みに取り込んでいます。伝統を踏まえながらも時代の好みに柔軟に応えた姿勢こそが、国貞を江戸随一の人気絵師に押し上げた要因といえるでしょう。

■作品概要
一田正七郎 籠細工
浅草の賑わいの中に突如として現れた巨大な関羽の姿は、当時の江戸庶民を驚愕と熱狂の渦に包み込みました。浪花から下った稀代の細工人である一田庄七郎が、竹という質朴な素材のみを編み上げて作り出したこの巨像は、ただの工芸品の域を遥かに超えた神々しいまでの威厳を放っています。国貞の筆は、その竹一本一本の重なりが生む緻密な網目と、英雄が纏う豪華な衣装の質感を鮮烈に描き出し、見世物興行の圧倒的な熱量を今に伝えています。巨像の足元に小さく描かれた口上言い天口斎玉眠の姿からは、その場の喧騒や驚嘆の声が聞こえてくるようです。職人の執念が宿る超絶技巧と、江戸の華やかな娯楽文化が交差するこの一図は、静止した絵画でありながら、観る者の魂を当時の興奮へと引き戻すドラマティックな力を秘めています。
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浮世絵の歴史を彩るこの作品は、浅草で大流行した一田庄七郎の籠細工を題材にした伝統芸術の傑作であり、関羽の造形美を見事に捉えています。見世物興行の熱気は天口斎玉眠の口上と共に幕末文化を彩り、国貞による鮮やかな彩色と構成で表現された木版画には、職人の魂と情熱がかつてのブームの記憶として刻まれています。圧倒的な迫力と躍動は、現代の私たちを江戸の夢へと誘います。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
浮世絵 歌川国貞 籠細工 一田庄七郎 浅草 観音 幕末 江戸 伝統 芸術 傑作 見世物 興行 関羽 天口斎玉眠 口上 技巧 彩色 構成 木版画 魂 情熱 記憶 迫力 躍動 ブーム

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