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玉織姫 31-101025

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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逆巻く怒濤に翻弄される玉織姫の切実な祈りと愛の執念
荒れ狂う海の青さが際立たせる玉織姫の白い肌と、天を見つめるその表情には、絶望の淵にあっても愛を捨てきれない人間の尊厳が宿っています。波打ち際に座り込みながらも、その手先には微かな躍動感が残されており、愛する人の名を呼ぶ声が今にも波の音に消えていきそうなほどの臨場感を放っています。

■アーティスト
歌川国貞 [ うたがわ くにさだ ] (1786-1865) ◆三代目歌川豊国
江戸後期を代表する浮世絵師で、歌川派の中でも圧倒的な制作量と人気を誇りました。初代豊国の門人として出発し、役者絵を中心に評価を高め、後には「豊国」を襲名します。国貞の作品は、当世風の華やかな色彩と、人物の感情やしぐさを誇張した表現に特徴があります。特に歌舞伎役者の似顔絵では、観る者が役柄や物語を即座に理解できる分かりやすさが支持されました。一方で、美人画や物語絵にも力を発揮し、庶民の生活感覚や流行を巧みに取り込んでいます。伝統を踏まえながらも時代の好みに柔軟に応えた姿勢こそが、国貞を江戸随一の人気絵師に押し上げた要因といえるでしょう。

■作品概要
玉織姫
荒れ狂う大海原の青い波濤を背に、波打ち際で天を仰ぐ玉織姫の姿は、悲劇的な運命に翻弄される女性の儚さと、内に秘めた強烈な情熱を鮮烈に描き出しています。歌川国貞が描くこの一図は、一ノ谷の戦いにおける切ない恋物語の終焉を予感させ、観る者の魂を激しく揺さぶるドラマティックな臨場感に満ちています。姫が纏う豪華絢爛な着物の文様と、荒々しく逆巻く波の動的な表現との対比は、静止した画面の中に張り詰めた緊張感を生み出しています。何者かを探し求めるような切実な眼差しと、潮風に乱れる黒髪の描写には、愛する者への断ち切れない執着と、孤独な魂の叫びが宿っているようです。国貞が極めた洗練された色彩設計が、この悲哀に満ちた情景を至高の芸術へと昇華させ、時を超えて私たちの感性に深い充足感と生きることの真実を問いかけてきます。
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浮世絵の歴史に刻まれたこの作品は、歌川国貞が手がけた玉織姫の物語を題材にした伝統芸術の傑作であり、江戸や幕末の様式美が持つ驚異的な技巧を見事に捉えています。舞台文化を彩る華やかで粋な彩色と構成によって表現された木版画には、職人の魂と情熱がかつての記憶として刻まれています。運命に翻弄される悲劇の圧倒的な迫力と躍動感は、興行の臨場感を伝え、現代の人々を魅了し続けています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
浮世絵 歌川国貞 玉織姫 江戸 幕末 伝統 芸術 傑作 舞台 文化 職人 技巧 彩色 構成 木版画 魂 情熱 記憶 迫力 躍動 臨場感 華やか 粋 様式美 悲劇

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