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歌川国升

歌川国升 [ うたがわくにます ] (19世紀前半)
歌川貞升(のち国升)は、初代歌川国貞の門人で、姓を三谷といい、大坂船場の素封家に生まれました。 初代歌川豊国の流れをくむ系譜の中で活動し、主に役者絵や武者絵を手がけました。作風は派手さよりも端正さを重んじ、人物の姿態や表情を落ち着いた筆致で描く点に特徴があります。背景や衣装の描写も過度な装飾に頼らず、舞台の空気や人物の存在感を丁寧に伝えようとする姿勢が見られます。国芳や国貞といった個性の強い同門絵師に比べると目立つ存在ではありませんが、歌川派の表現の幅を支えた一人として重要です。その作品からは、江戸の芝居文化や武勇譚を静かに記録し伝えようとする誠実な眼差しが感じられます。

長らく貞升と国升は別人と混同されることがありましたが、署名の変化や作風の連続性、活動時期の重なりを丹念に検証した研究によって、同一人物であることが明らかになりました。特に、国貞が三代目歌川豊国を襲名した前後で画号が「貞升」から「国升」へ移行している点は決定的な手がかりとなりました。

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