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忠勇八犬伝 犬山道節 31-102002

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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怨念を昇華させる火術師の眼光
凄まじい迫力で迫りくる道節の貌は、父の仇を討つという執念によって形作られた修羅の相そのものです。隈取りが強調する双眸は、現世の理を超えた異能の力を宿しているかのように爛々と輝き、その視線の先にある宿敵の存在を確信させています。乱れのない筆致で描かれた髪のボリュームは、彼の内側に渦巻く激情の激しさを具現化しており、静止画でありながら轟々たる火炎の唸りが聞こえてくるような錯覚を呼び起こします。

■アーティスト
歌川国升 [ うたがわくにます ] (19世紀前半)
歌川貞升(のち国升)は、初代歌川国貞の門人で、姓を三谷といい、大坂船場の素封家に生まれました。 初代歌川豊国の流れをくむ系譜の中で活動し、主に役者絵や武者絵を手がけました。作風は派手さよりも端正さを重んじ、人物の姿態や表情を落ち着いた筆致で描く点に特徴があります。背景や衣装の描写も過度な装飾に頼らず、舞台の空気や人物の存在感を丁寧に伝えようとする姿勢が見られます。国芳や国貞といった個性の強い同門絵師に比べると目立つ存在ではありませんが、歌川派の表現の幅を支えた一人として重要です。その作品からは、江戸の芝居文化や武勇譚を静かに記録し伝えようとする誠実な眼差しが感じられます。
長らく貞升と国升は別人と混同されることがありましたが、署名の変化や作風の連続性、活動時期の重なりを丹念に検証した研究によって、同一人物であることが明らかになりました。特に、国貞が三代目歌川豊国を襲名した前後で画号が「貞升」から「国升」へ移行している点は決定的な手がかりとなりました。

■作品概要
忠勇八犬伝 犬山道節
暗雲が垂れ込める静寂を切り裂くような、一振りの刀に込められた殺気と情熱が画面全体から溢れ出しています。曲亭馬琴の傑作に登場する火術の使い手、犬山道節の魂を定着させたこの一枚は、単なる浮世絵の枠を超えた凄絶なドラマを物語ります。燃えるような紅の装束と深淵を思わせる黒髪の対比が、彼の抱える復讐の炎と孤独な運命を鮮烈に際立たせています。見開かれた瞳に宿る執念は、心臓を直接射抜くような鋭さを持ち、握りしめた拳の筋肉の震えまでもが伝わってきそうです。背景の重厚な闇は道節が歩んできた過酷な道程を象徴しており、その中で放たれる圧倒的な存在感は、滅びゆく美学と不屈の意志が交錯する瞬間の輝きを永遠に封じ込めています。
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江戸時代に花開いた文化の象徴である浮世絵の中でも、歌川国升が描いた忠勇八犬伝の犬山道節は、南総里見八犬伝の物語性を背景に持つ特別な武者絵です。木版画特有の鮮やかな彩色と大胆な構図は、日本美術の精髄を現代に伝え、骨董や古美術の愛好家を魅了し続けています。役者絵の技法を応用したような隈取りは、復讐に燃える伝説のヒーローが抱く執念を強調し、火術の使い手としての異能を際立たせます。抜刀の瞬間に生まれる緊迫感は、優れた浮世絵師の卓越した技術によるもので、芸術的な価値だけでなく、当時の民衆が熱狂したドラマチックな世界観を鮮烈に再現しています。伝統工芸としての緻密さと、一人の男の生き様を捉えた表現力が融合したこの作品は、日本の豊かな芸術文化を象徴する一枚と言えるでしょう。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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