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天使志願者 26-100001

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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滑稽さと哀愁。クレーの天使たちの系譜
クレーは「忘れっぽい天使」「醜い天使」「未完の天使」など、欠落や弱さを主題にした天使を次々と描きました。強皮症による肉体の苦痛と孤独のなかで、天界にも俗界にも属せない「はみ出し者」たちに、自らの姿を重ねたとも言われています。滑稽で哀れで、どこか愛おしいこの志願者は、死を前にしたクレーの魂の自画像とも呼べる存在です。

■アーティスト
Paul Klee (German, 1879-1940)
パウル・クレーにとって、音楽と絵画は別々の芸術ではありませんでした。バイオリンを手にするとき、彼の内側では同時に色が動き、線が鳴り始めたといいます。バウハウスで色彩理論を教えながら、クレーは「ドの音は青い」「旋律は線である」という感覚で授業を行いました。生徒たちは戸惑いながらも、その言葉が妙に腑に落ちることに気づいたといいます。作品を見ると、その感覚が伝わってきます。幾何学的な形がリズムを刻み、色の配置が和音のように響き合っています。説明しようとすると言葉が追いつかない。しかし何かが聞こえる気がする。クレーの絵の前に立つと、多くの人がそう感じます。晩年、難病で手が思うように動かなくなったとき、クレーの線は太く単純になりました。しかしその線の中に、静かな旋律が残っています。音楽家が最後に弾く一音のように、余分なものがすべて削ぎ落とされた先にある、純粋な響きです。

■作品概要
Angel Applicant (1939)
冷たい灰白の光をまとい、三日月の下にたたずむ奇妙な存在。黒いグワッシュで塗られた新聞紙の上に、柔らかな鉛筆で輪郭を引き、白い薄墨で満たされたその姿は、底に透ける暗闇ゆえに幽霊のような燐光を帯びています。これは「天使志願者」、天の国への入門を申し請う、いまだ天使にあらざる者。1939年、不治の病・強皮症を患い、生と死のあわいに漂っていたクレーは、この年だけで29点もの天使を描きました。彼の天使たちは、光り輝く神の使いではなく、忘れっぽく、醜く、未完成で、貧しい、まるで人間の弱さそのものを纏った異形の存在。黒いどろりとした瞳、ほのかに紅い頬、翼とも腕ともつかぬ白い突起。天使になれるかどうか、いまだ審査中の魂。クレー自身もまた、この世とあの世の「志願者」であったのかもしれません。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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