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天使志願者 26-100001

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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滑稽さと哀愁。クレーの天使たちの系譜
クレーは「忘れっぽい天使」「醜い天使」「未完の天使」など、欠落や弱さを主題にした天使を次々と描きました。強皮症による肉体の苦痛と孤独のなかで、天界にも俗界にも属せない「はみ出し者」たちに、自らの姿を重ねたとも言われています。滑稽で哀れで、どこか愛おしいこの志願者は、死を前にしたクレーの魂の自画像とも呼べる存在です。

■アーティスト
Paul Klee (German, 1879-1940)
スイス生まれのドイツ人画家・美術理論家です。父は音楽教師、母は声楽家という音楽一家に育ち、クレー自身もヴァイオリンをプロ級に弾きこなすほどの腕前でした。この音楽への深い素養は、生涯にわたって作品に色濃く反映されています。1914年のチュニジア旅行が大きな転機となり、強烈な光と色彩に触れたことで「色彩が私を捉えた」と記し、それ以降は鮮やかな色彩と抽象表現へと画風が明確に変化しました。カンディンスキーらとともに「青騎士(ブラウエ・ライター)」を結成し、1920年からはバウハウスで造形論の講義を担当。理論家としても重要な存在でした。その作風は表現主義にも超現実主義にも収まらない独特のもので、子どものような無邪気な線と深い思索が共存しています。晩年は難病・強皮症を患いながらも制作を続け、1940年にスイスで没しました。

■作品概要
Angel Applicant (1939)
冷たい灰白の光をまとい、三日月の下にたたずむ奇妙な存在。黒いグワッシュで塗られた新聞紙の上に、柔らかな鉛筆で輪郭を引き、白い薄墨で満たされたその姿は、底に透ける暗闇ゆえに幽霊のような燐光を帯びています。これは「天使志願者」、天の国への入門を申し請う、いまだ天使にあらざる者。1939年、不治の病・強皮症を患い、生と死のあわいに漂っていたクレーは、この年だけで29点もの天使を描きました。彼の天使たちは、光り輝く神の使いではなく、忘れっぽく、醜く、未完成で、貧しい、まるで人間の弱さそのものを纏った異形の存在。黒いどろりとした瞳、ほのかに紅い頬、翼とも腕ともつかぬ白い突起。天使になれるかどうか、いまだ審査中の魂。クレー自身もまた、この世とあの世の「志願者」であったのかもしれません。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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