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イディール 田園詩 17-100032

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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トンドとイグヌディ、ルネサンスへの深い敬意
中央の円形「トンド」はラファエロやミケランジェロが好んだ形式で、神聖な場面を円という完全な形に収める伝統です。左右の筋肉質な男性像はミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画「イグヌディ」(装飾的な裸体像)への明確なオマージュです。22歳でこれほど正確にルネサンスの文法を再現できたクリムトの技量は、師匠たちからも高く評価されていました。

■アーティスト
Gustav Klimt [ グスタフ・クリムト ](1862-1918)
19世紀末から20世紀初頭にかけてウィーンで活躍した、象徴主義を代表する画家です。伝統的な美術界に反旗を翻し、「ウィーン分離派」を創設して初代会長を務めました。最大の特徴は、金箔を多用した「黄金様式」と呼ばれる装飾的なスタイルです。代表作『接吻』に見られるように、緻密な幾何学模様と官能的な表現を融合させ、愛や死、エロティシズムといった根源的なテーマを描き出しました。平面的な装飾性と、写実的な人物像の対比が生み出す幻想的な世界観は、当時のウィーンの退廃的な美意識を象徴しています。また、日本の浮世絵や琳派といった「ジャポニスム」の影響も色濃く反映されており、その独自の様式美は現代のデザインやファッション界にも大きな影響を与え続けています。華やかな黄金の輝きの裏に、人間の内面の葛藤や生命の儚さを秘めた、唯一無二の芸術家です。

■作品概要
Idylle (1884)
22歳のクリムトが、古典の頂点に立っていました。1884年に描かれた「牧歌(イディル)」。「青春」から2年後、クリムトはさらに深く古典の世界へと踏み込みました。左右に筋肉質な裸の男性が対称に座り、中央の円形には若い母が二人の子どもと自然の中に佇んでいます。装飾的な花の蔓が上部と下部を縁取り、全体が建築的な額縁の中に収まっています。この構成はルネサンスの祭壇画の伝統、円形の「トンド」と呼ばれる形式を直接継承しています。中央の円の中の世界は田園の楽園。母と子が鳥と戯れる、穏やかで永遠のような時間が流れています。左右の男性像はミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の「イグヌディ」を思わせる力強さで、古典彫刻への深い理解を示しています。しかし「青春」同様、この完璧な古典の習得の中に、後のクリムトの革命の予感はどこにも見えないようです。だからこそ、この後の変容が奇跡に見えます。完璧に古典を習得した若者が、なぜあの黄金の官能の世界へと向かったのか、「牧歌」はその問いへの出発点です。
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グスタフ・クリムトが22歳の1884年に描いた「牧歌(イディル)」は、ミケランジェロのイグヌディを想起させる筋肉質な裸の男性像が左右に配され中央の円形「トンド」に母と子の田園楽園を描いたルネサンス様式の古典主義的傑作で、22歳とは思えない卓越した技量がウィーン工芸美術学校での古典教育の完璧な習得を示しています。後の「希望 II」「赤ちゃん」へと続く母子テーマの原点を宿しながら黄金様式への革命的変容の予感を全く見せない初期の名作です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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