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三羽の鷺 25-100032

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4短辺正方形(21×21cm)
A3短辺正方形(29.7×29.7cm)
A2短辺正方形(42×42cm)
購入数
三日月が照らす夜、静寂に立つ三羽の白い影
三羽のサギが一箇所に集まっているにもかかわらず、それぞれが独立した精神性と孤高の美しさを保っています。この集団でありながら孤独という構図は、自然界の生命の尊厳を象徴しているようです。

■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。

■作品概要
Herons in shallow water (1934)
月夜の浅瀬に集う三羽のサギたちの神秘的な情景を捉えています。画面上部には三日月の淡い光が夜空に静かに輝き、葦の間に立つサギたちを幽玄な雰囲気で包んでいます。三羽のサギはそれぞれ異なる姿勢を取り、天を仰ぐ優雅な姿や、水面を見つめる瞑想的な姿が静寂の中に調和しています。純白のサギと、淡い青緑色の背景、そして葦の墨の線が、夜の水辺の清らかさと生命の尊厳を詩的に表現しています。集団でありながら孤高なサギたちの姿に、和の情緒と深い安らぎが感じられます。
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小原古邨の新版画技術を用いた木版画は、サギ(シラサギ)が浅瀬の葦の間に立つ花鳥画の傑作です。浮世絵の伝統と日本画の繊細な美意識が融合し、渡辺庄三郎のもとで芸術的美術の版画として昇華されました。鳥が夜の月の下で清らかに孤高の姿を保つ幽玄な情景を描き、昭和初期に輸出されました。

■サイズ
・A4/ 210mm×210mm 
・A3/ 297mm×297mm
・A2/ 420mm×420mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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