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楓に緋連雀 25-100034

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
秋の色彩に溶け込む、優美な羽衣の鳥
湾曲した楓の枝は、古木の力強さを感じさせると同時に、ヒレンジャクの優美さを支える舞台となっています。枝の曲線美と、鳥の柔らかな輪郭が調和し、自然界のバランスを表現しています。

■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。

■作品概要
Japanese waxwing on maple (1900-1930)
古邨が捉えた秋の静謐な情景を描き出しています。画面の中心には、特徴的な冠羽を持つ優美なヒレンジャクが、大きく湾曲した楓の枝に静かに止まっています。鳥の柔らかな羽毛の質感と、上を見上げるような瞑想的な姿勢が、作品に穏やかな空気を与えています。周囲の背景は簡潔に省略されており、紅葉の鮮やかな朱色が、鳥の淡い色彩と美しいコントラストを成しています。この構図は、自然の中の詩情と、刹那の美しさを永遠に留めようとする古邨の花鳥画の真髄を示しており、観る者に深い安らぎと季節の移ろいを感じさせます。
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小原古邨の新版画技術を用いた木版画であるこの作品は、ヒレンジャクが紅葉した楓(カエデ)の枝に止まる秋の情景を描いた花鳥画の傑作です。浮世絵の伝統と日本画の繊細な筆致が融合し、渡辺庄三郎のもとで芸術的美術の版画として昇華されました。鳥の冠羽や季節の自然を捉えたこの作品は、大正から昭和初期に輸出され、その静寂と詩情が世界で評価されました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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