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フランツ・ヴァイガング 15-100143

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 A4(21×29.7cm)A3(29.7×42cm)A2(42×59.4cm)
半光沢紙
フォトマット紙
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まだ名前もなかった翳り。のちにハードボイルドと呼ばれる佇まい。
顔の上半分を帽子の庇が覆い、目元が深い影の中に沈んでいます。シーレはこの意図的な「隠し」によって、モデルの内面を謎のベールで包み込んでいます。全身をとらえた構図でありながら、最も重要な「顔」を完全には見せない。この不完全な提示が、想像力を引き込む緊張を生み出しています。

■アーティスト
Egon Schiele (Austrian, 1890-1918)
20世紀初頭のウィーンで鮮烈な足跡を残した表現主義を代表する画家です。グスタフ・クリムトに才能を見出され強い影響を受けましたが、やがて独自のスタイルを確立しました。最大の特徴は、鋭く力強い線描と、極端に歪められたポーズです。人間の肉体を通じて、内面にある孤独、不安、性、そして死といった生々しい感情を曝け出しました。多くの自画像を描き、自己の内面を徹底的に見つめ続けたその姿勢は、当時の倫理観を揺さぶるほど過激なものでした。彼の作品に漂う退廃的な雰囲気と、剥き出しの生命力は、100年以上経った今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。スペイン風邪によりわずか28歳でこの世を去りましたが、短すぎる生涯の中で残された数多くの素描や油彩画は、人間の深を描いた芸術として高く評価されています。痛切なまでの純粋さが宿る画家です。

■作品概要
Franz Weigang
幅広のつばを持つ黒い帽子が、目元に深い影を落としています。傘を握りしめ、足を開いて立つ男の姿は、どこか謎めいた静けさを湛えています。顔は半ば影に隠れ、それでも佇まいだけが、確かな存在感を放っています。1910年頃、シーレ20歳。裸体画や自画像を精力的に描いていたこの時期に描かれた男性肖像は、衣服をまとった全身像として珍しい形式をとっています。赤褐色と茶が交錯する色調が黄土色の紙の地と溶け合い、人物を背景から切り出すのではなく、むしろ静かに地に溶け込ませるような効果を生み出しています。傘という日常の道具を握りしめた手、やや前傾みの姿勢、帽子の庇の影。これらが重なり合って、この男に謎めいた翳りを与えています。名も経歴も多くを語られないモデルが、シーレの眼差しによって永遠の存在として紙に刻まれた一枚です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
エゴン・シーレ フランツ・ヴァイガング Franz Weigang 1910年 表現主義 ウィーン世紀末 オーストリア絵画 水彩 素描 男性肖像 全身像 帽子 傘 赤褐色 黄土色 近代絵画 20世紀絵画 ウィーン分離派 内面表現 謎 翳り 告白的絵画 魂の肖像 線描 余白 肖像画 ウィーン博物館 初期作品 孤独 静寂



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