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女性の肖像 II 15-100144

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 A4(21×29.7cm)A3(29.7×42cm)A2(42×59.4cm)
半光沢紙
フォトマット紙
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線と余白、省略が生む完全な存在
顔と帽子だけに密度を持たせ、胴体はほぼ線だけで描くというこの構成は、シーレが1910年頃に集中的に探求した省略の美学の典型です。描かれていない部分が余白となり空気となって、人物の存在感をかえって高めています。赤い唇という一点の色彩が全体の重心となり、視線を自然と顔へと引き寄せる、極限まで削ぎ落とされた表現の中に宿る、完全な肖像です。

■アーティスト
Egon Schiele (Austrian, 1890-1918)
20世紀初頭のウィーンで鮮烈な足跡を残した表現主義を代表する画家です。グスタフ・クリムトに才能を見出され強い影響を受けましたが、やがて独自のスタイルを確立しました。最大の特徴は、鋭く力強い線描と、極端に歪められたポーズです。人間の肉体を通じて、内面にある孤独、不安、性、そして死といった生々しい感情を曝け出しました。多くの自画像を描き、自己の内面を徹底的に見つめ続けたその姿勢は、当時の倫理観を揺さぶるほど過激なものでした。彼の作品に漂う退廃的な雰囲気と、剥き出しの生命力は、100年以上経った今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。スペイン風邪によりわずか28歳でこの世を去りましたが、短すぎる生涯の中で残された数多くの素描や油彩画は、人間の深淵を描いた芸術として高く評価されています。痛切なまでの純粋さが宿る画家です。

■作品概要
Frauenbildnis II / Portrait of a Woman II
大きな黒い帽子が、顔の上で重く広がっています。その下から、切れ長の黒い瞳と赤い唇が、こちらをまっすぐに見据えています。顎に添えた指先。思索するような、あるいは何かを品定めするような、静かな知性の佇まい。1910年、シーレ20歳。この女性の肖像は、シーレの作品の中でも際立って「洗練」という言葉が似合う一枚です。身体の大部分は黄土色の紙に極細の線だけで描かれ、色彩は帽子の黒・唇の赤・頬のわずかな朱のみ。最小限の色彩が最大限の存在感を生み出す、徹底した省略の美。帽子のあるところの輪郭線はどこか誇張されており、わずかなモデリングで跳ね回る線が全体の印象に重要な役割を果たしています。シーレはその手法を通じて見る者の注意を引くよう促しているようです。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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