365日出荷 ★ 全国送料無料 ★ 安心の国内発送

雨の御茶ノ水 31-100514

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
垂直の線描が醸し出す雨の静寂と情緒的な情景
垂直方向の細い線は、雨が降り続く静かな情景を表現するための特別な技法です。この線描が、空気中に漂う湿気や音のない世界を伝え、見る者に深い情緒と詩的な感覚を与えます。灰色と薄墨色を基調とした色彩は、雨の日特有の光の減衰と静けさを巧みに表現しています。

■アーティスト
歌川国芳 [ うたがわ くによし] (1798年1月1日-1861年4月14日)
江戸後期の浮世絵師で、武者絵・風景画・戯画など多彩なジャンルで才能を発揮した人物です。特に「水滸伝」に代表される豪快な武者絵は、力強い描線と独創的な構図で高く評価されています。また、庶民文化への共感が深く、猫をはじめとする動物や風俗をユーモラスに描いた戯画も人気を集めました。大胆な遠近法の取り入れや、西洋風表現の積極的な採用など、新しい技法への好奇心も国芳の特徴です。その作風は一門にも受け継がれ、幕末から明治へ移りゆく時代の浮世絵に大きな影響を与えました。
国芳は、江戸の息づかいをそのまま版画へ吹き込んだような絵師です。荒々しい武者の動きも、荒波のうねりも、街角の猫のぬくもりも、すべてが彼の手を通すと鼓動をもった物語になります。豪快な線は迫力を帯びながら、どこか人情の温度を含んでいます。強さの影にある哀しみや優しさまで描き込むことで、絵は時代を超えて生き続けます。国芳の作品は、見る人に「世界はこんなにも面白い」とそっと語りかけ、心の奥で小さな火を灯してくれるように感じられます。

■作品概要
雨の御茶ノ水
国芳が風景画の分野で残したこの作品は、御茶ノ水の静寂な風景を、雨という情緒的な情景を通じて描いたものです。画面全体は薄墨色や灰色のモノトーンに近いトーンで統一され、降りしきる雨の粒が、垂直の細い線として表現されています。この線描が、水の冷たさと、空気の湿り気を視覚的に伝え、静寂ながらも深い情感を醸し出しています。
画面を斜めに横切る川の水面だけが鮮やかな青緑色を帯びており、この冷たい色彩のコントラストが、雨の日の情景を際立たせています。右側の切り立った崖と、左奥に小さく描かれた木々のシルエットは、遠近感と空間の奥行きを作り出しています。この絵には、人物や賑わいといった浮世絵の主要な要素は描かれていませんが、侘び寂びにも通じる静かな美しさと、自然の荘厳さが感じられます。国芳の風景描写における繊細な感受性と表現技法の巧みさが光る一枚です。
------------------
歌川国芳の浮世絵「雨の御茶ノ水」は、風景画として詩的で繊細な情景を描いた作品です。灰色を基調とした水墨画のような表現技法を用い、垂直線で雨を表現し、青緑色の水面が構図の中で際立っています。崖や木々が遠近感を生み出す静寂なこの絵は、情緒と侘び寂びを感じさせ、江戸時代の浮世絵師による伝統芸術の傑作です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
歌川国芳 浮世絵 風景画 御茶ノ水 雨 情景 詩的 繊細 構図 灰色 青緑色 水墨画 表現技法 垂直線 水面 崖 木々 遠近感 静寂 情緒 侘び寂び 江戸時代 伝統芸術 浮世絵師

お届けについて

おすすめ商品

新着商品

最近チェックした商品