弘法大師修法図 21-100128
北斎は晩年、自らを「画狂老人」と称し、一筆で生命を吹き込むことに執着しました。右側の樹木にびっしりと生え揃ったキノコの質感や、足元に咲く可憐な白い花々。こうした細密な自然描写が、異世界の怪物という架空の存在に圧倒的なリアリティを与えています。
■アーティスト
葛飾北斎 (1760-1849)
江戸時代後期を代表する浮世絵師で、その画業は70年にわたりました。北斎は19歳の頃に勝川春章に師事し、浮世絵師としての活動を開始しました。その後、彼は独自のスタイルを追求し、様々なテーマに挑戦してきました。風景、歴史上の人物、花魁、役者、動植物、自然現象、仏教道具、妖怪など、彼が手掛けたテーマは多岐にわたり、生涯で34,000点以上の作品を残しました。
北斎は、当時の日本画では珍しかった西洋の絵画技法にも興味を持ち、銅版画や油絵などを取り入れました。彼の作品は19世紀後半のヨーロッパにも影響を与え、ジャポニスムと呼ばれる日本美術の流行を生みました。
■作品概要
弘法大師修法図(こうぼうだいししゅほうず)
盤石の構えで独鈷杵(とっこしょ)を握りしめ、密教の秘法を修する弘法大師。対するは、北斎の果てしない想像力が生んだ異形の怪物たちです。赤鬼の、はち切れんばかりの筋肉の躍動感、浮き出た血管の一筋一筋にまで血が通っているかのような生々しさがあり、北斎が人間の肉体を単なる形ではなくエネルギーの塊として捉えていたことが分かります。対照的に、大師の背後から迫る狼(あるいは山犬)は、骨ばった体躯と飢えたような眼差しで、静かなる恐怖を演出しています。特筆すべきは、闇の中に散りばめられた金泥の飛沫です。これは単なる星空ではなく、大師の放つ凄まじい法力、あるいは空気が震えるような霊的エネルギーを視覚化したものと言われています。背景の深い群青と、鬼の赤、そして金色のコントラスト。北斎は、目に見えないはずの祈りの力を、誰もが息を呑むような劇的な光景として描き出しました。
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江戸時代を駆け抜けた画狂老人、葛飾北斎による肉筆画の最高峰がこの「弘法大師修法図」です。密教の象徴である独鈷杵を手に、結界を張って修法に励む弘法大師(空海)の姿は、日本画における宗教美術の極致と言えるでしょう。北斎特有の凄まじい写実力は、襲いかかる鬼の圧倒的な筋肉美や、飢えた狼の描写に遺憾なく発揮されています。金泥によって表現された法力の飛沫は、闇夜という幻想的な構成の中で、聖なる精神世界と魔の伝統的な妖怪たちが対峙する瞬間を鮮烈に描き出しています。静と動の激しい対比、そして細部への執念。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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お届けについて
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