365日出荷 ★ 全国送料無料 ★ 安心の国内発送

傷ついた街 26-100155

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
崩壊の幾何学。傷と時代の痕跡
斜めに断ち切られた面、交差する亀裂のような線、格子や渦巻きの断片。整然たる都市の構造が破壊され、瓦礫のように画面に散らばっています。ナチスによる迫害と強皮症という二重の苦境の中で、クレーの作品は時代の傷そのものを帯び始めていました。この一枚は、外界の破壊と内なる痛みが重なり合う、静かな証言です。

■アーティスト
Paul Klee (German, 1879-1940)
スイス生まれのドイツ人画家・美術理論家です。父は音楽教師、母は声楽家という音楽一家に育ち、クレー自身もヴァイオリンをプロ級に弾きこなすほどの腕前でした。この音楽への深い素養は、生涯にわたって作品に色濃く反映されています。1914年のチュニジア旅行が大きな転機となり、強烈な光と色彩に触れたことで「色彩が私を捉えた」と記し、それ以降は鮮やかな色彩と抽象表現へと画風が明確に変化しました。カンディンスキーらとともに「青騎士(ブラウエ・ライター)」を結成し、1920年からはバウハウスで造形論の講義を担当。理論家としても重要な存在でした。その作風は表現主義にも超現実主義にも収まらない独特のもので、子どものような無邪気な線と深い思索が共存しています。晩年は難病・強皮症を患いながらも制作を続け、1940年にスイスで没しました。

■作品概要
Stricken City (1936)
崩れ落ちるように斜めに走る線。断裂した面と面が交差し、藍・紫・テラコッタが混濁した色調の中に沈んでいます。傷ついた街、破壊された都市の残骸でしょうか、それとも内なる苦痛の映し絵でしょうか。1936年、クレーの制作点数はわずか25点。強皮症の症状が深刻化し、最も苦しい時期のひとつでした。ナチスに「退廃芸術」と烙印を押され、故国を追われてスイスに亡命してから3年。時代の暴力と肉体の病が重なり合うこの年に、クレーは「傷ついた街」を石膏と油彩でキャンバスに刻みました。石膏と油彩をキャンバスに施したこの技法が、古代の壁のような質感を与えます。斜交する線、格子状のテクスチャー、崩れゆく幾何学の断片。静寂の中に、かつて街であったものの記憶だけが残っています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
パウル・クレー 傷ついた街 Stricken City 1936 石膏 油彩 キャンバス 崩壊 破壊 都市 幾何学 抽象 藍 紫 テラコッタ 強皮症 退廃芸術 ナチス スイス亡命 バウハウス 表現主義 近代美術 ベルグルーエンコレクション 20世紀絵画 時代の証言 戦争 苦境 質感 廃墟 傷跡


お届けについて

おすすめ商品

新着商品