ダンサー 15-100021
全身をほぼ無彩色の線描で表現しながら、頭部のオレンジのヘッドバンドだけが強烈な存在感を放っています。シーレはこの時期、色彩を極限まで削ぎ落とし、ただ一点に凝縮させる手法を意識的に用いていました。この小さな色彩の核が全体の重心となり、視線を自然と人物の顔へと引き寄せる構造を生み出しています。
■アーティスト
Egon Schiele (Austrian, 1890-1918)
20世紀初頭のウィーンで鮮烈な足跡を残した表現主義を代表する画家です。グスタフ・クリムトに才能を見出され強い影響を受けましたが、やがて独自のスタイルを確立しました。最大の特徴は、鋭く力強い線描と、極端に歪められたポーズです。人間の肉体を通じて、内面にある孤独、不安、性、そして死といった生々しい感情を曝け出しました。多くの自画像を描き、自己の内面を徹底的に見つめ続けたその姿勢は、当時の倫理観を揺さぶるほど過激なものでした。彼の作品に漂う退廃的な雰囲気と、剥き出しの生命力は、100年以上経った今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。スペイン風邪によりわずか28歳でこの世を去りましたが、短すぎる生涯の中で残された数多くの素描や油彩画は、人間の深淵を描いた芸術として高く評価されています。痛切なまでの純粋さが宿る画家です。
■作品概要
Dancer (The Dancer) (1913)
目を伏せ、腕を胸におき、身体をわずかに前に傾ける。激しく踊るのでも、静止するのでもない、動きの余韻の中に、静かに沈んでいく一瞬です。1913年、シーレ23歳。オレンジ色のヘッドバンドだけが鮮やかな色彩を持ち、他はほぼ白と淡い線だけで人体が立ち上がる。描き込まれた線は最小限に抑えられ、余白が肌の温度と重力を担っています。腕・脚・胴体をつなぐ輪郭線は途切れ、完成と未完の境界を意図的に曖昧にしたまま。ダンサーであることを示すものは、タイトル以外にほとんど何もありません。それでも、この身体の傾き、腕の角度、重心のわずかなずれが、音楽の残響のようなものを静かに漂わせています。
■キーワード
エゴン・シーレ 踊り手 ダンサー The Dancer 1913年 表現主義 ウィーン世紀末 オーストリア絵画 水彩 素描 線描 余白 女性ヌード 裸体画 オレンジ ヘッドバンド 近代絵画 20世紀絵画 ウィーン分離派 内面表現 身体表現 動き 静寂 未完 告白的絵画 魂の線 官能 孤独 色彩 筆触
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
お届けについて
おすすめ商品
新着商品
-
四代目尾上松助の蝙蝠安
山村耕花
3,450円(税込)
-
踊り 上海ニューカルトン所見
山村耕花
3,450円(税込)
-
梨園の華 十三代目守田勘彌のジャン・バルジャン
山村耕花
3,450円(税込)
-
舞妓
山村耕花
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 市中繁栄七夕祭
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 猿わか町よるの景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 大伝馬町こふく店
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 浅草金龍山
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 愛宕下藪小路
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 鎧の渡し小網甼
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 金杉橋芝浦
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 目黒太鼓橋夕日の岡
歌川広重
3,450円(税込)









