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セイヨウハバノリ 11-100005

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
深海から立ち上がる三本の光の帯
プルシアンブルーの闇のなかに細長い葉状体が三本、すっと立つ様子は、まるで水底から差し込む光の柱のようです。それぞれの葉が微妙に異なる方向へ傾き、縁の波打ちや裂け目が個体ごとの生命の痕跡を伝えています。余白の広い構成が、三本の存在をひときわ際立たせ、静謐で神秘的な空間を生み出しています。

■アーティスト
Anna Atkins (English, 1799-1871)
イギリスの植物学者・写真家で、世界初の写真図版を用いた書籍を制作した人物として知られています。父は著名な科学者ジョン・ジョージ・チルドレンで、その影響を受け幼少期から自然科学に親しみました。ロンドン植物学会の会員にもなり、当時女性としては異例の活躍をしました。1843年から刊行を始めた『英国藻類:シアノタイプ印象』(British Algae: Cyanotype Impressions)は、写真技術の一種であるシアノタイプ(青写真)を用いて藻類を記録した作品集で、植物標本を直接感光紙に置いて露光する「フォトグラム」の手法を活用。その美しい青と白のコントラストは科学的記録であると同時に高い芸術性を持ち、現在もアート作品として高く評価されています。

■作品概要
Laminaria fascia (1843-1853) ラミナリア・ファシア
深い青の闇から、三本の白いリボンが静かに立ち上がっています。描かれているのは、コンブ目に属する褐藻の一種、Laminaria fascia(現在の学名はPetalonia fascia)です。細く長い帯状の葉状体が特徴で、不規則に波打ちながら縦にまっすぐ伸びる姿は、海の底で揺れる炎か、あるいは神話の世界の精霊が身に纏う衣のようにも見えます。三本の葉状体はそれぞれに異なる表情をもち、縁の微細な傷や透ける組織の薄さが、光と影の微妙な諧調として印画紙に刻まれています。
シアノタイプの深いプルシアンブルーと、日光によって焼き付けられた白いシルエット。三本の細い帯が整然と並ぶこの構図は、植物の記録でありながら、どこか禅的な静けさと緊張感をはらんでいます。アトキンスの眼差しが海の植物にこれほど凛とした佇まいを与えることができたのは、科学への誠実さと、美への無意識の感覚が、ともに働いていたからでしょう。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
アンナ・アトキンス ラミナリア・ファシア リボン状コンブ 褐藻 コンブ目 シアノタイプ 日光印画 1843年 英国藻類の写真 植物標本 写真芸術 ヴィクトリア朝 イギリス 植物学 女性写真家 プルシアンブルー サンプリント 写真史 近代写真 19世紀 科学と芸術 海洋植物 北大西洋 葉状体 帯状 余白 静謐 青 光と影 希少本

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