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タゲリと葦 25-100039

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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水辺に立つ孤高の鳥、タゲリの威厳ある冠羽
描かれたタゲリは、一本足で立ち、そのバランスの取れた姿が静寂の中に威厳を感じさせます。特に長く優雅に伸びた冠羽は、タゲリの高貴な存在感を際立たせています。周囲の葦が鳥の姿をフレーミングし、水辺の湿潤な空気を伝えています。

■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。

■作品概要
Lapwing and reed (1900-1930)
古邨が描くタゲリの凛とした姿を捉えています。タゲリは、一本の細い脚で立ち、特徴的な飾り羽(冠羽)をなびかせながら、葦の間に静かに佇んでいます。その独特な風貌は、どこか異国的で高貴な雰囲気を醸し出しています。背景は淡いクリーム色で統一され、簡潔ながらも水辺の静謐な空気感を伝えています。鳥の鮮やかな眼差しと、黒、白、緑を基調とした洗練された羽色が、周囲の静けさの中で生命力を放っています。この静かな佇まいは、自然界の孤独な美しさと強さを感じさせ、観る者の心に深い印象を残します。
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小原古邨の新版画技術を用いた木版画は、タゲリの冠羽と葦を描いた花鳥画の傑作です。浮世絵の伝統と日本画の繊細な美意識が融合し、渡辺庄三郎のもとで芸術的美術の版画として昇華されました。鳥が湿地の水辺に立つ孤独で威厳のある姿を簡潔な構図と洗練された配色で捉えており、大正から昭和初期に輸出され、その静寂な美しさが評価されました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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