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二羽のシギ 25-100041

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
荒波と黒い岩場、海辺に立つ生命の連帯
鳥たちの白、黒、グレーを基調とした抑制された配色は、周囲の荒々しい環境と見事な調和を見せています。特に、羽毛の繊細な描写と、目の周りの特徴的な模様が、鳥の表情に生命感と知性を与えています。

■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。

■作品概要
Large knot sandpipers (1900-1930)
荒涼とした海辺の情景の中に、オオハマシギと見られる二羽の鳥を捉えています。二羽は黒い岩場に寄り添うように立ち、力強い波が打ち寄せる水際を警戒しているようです。背景の波は、木版画の技術によりリズミカルな線で表現され、海の荒々しさと生命力を伝えています。鳥たちのモノクロームに近い羽色は、荒波の青と岩場の黒とのコントラストを生み出し、緊張感のある静寂を醸し出しています。この親密で警戒的な二羽の姿は、自然の厳しさの中で生きる小さな命の連帯感と強さを、見る者に強く訴えかけます。
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小原古邨の新版画技術を用いた木版画は、オオハマシギ(シギ)などの海鳥を描いた花鳥画の傑作です。浮世絵の伝統と日本画の繊細な美意識が融合し、渡辺庄三郎のもとで芸術的美術の版画として昇華されました。鳥が海辺の岩場で波を警戒する荒涼とした情景を墨色を基調に表現し、その親密な姿は大正から昭和初期に輸出され、高い評価を得ました。


■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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