抱擁 15-100140
初期の作品に見られた不安に満ちた性的な緊張とは異なり、ここに描かれた抱擁はより感情的なものです。ふたりの腕は互いに強く絡み合い、情熱と愛情を示しています。頭は愛おしそうに彼女の髪に埋められ、ふたりは白いシーツの上に横たわっています。シーレの作品において、これほど穏やかで満ち足りた人間関係が描かれた例は稀であり、結婚生活がもたらした内面の変化を雄弁に物語っています。
■アーティスト
Egon Schiele (Austrian, 1890-1918)
20世紀初頭のウィーンで鮮烈な足跡を残した表現主義を代表する画家です。グスタフ・クリムトに才能を見出され強い影響を受けましたが、やがて独自のスタイルを確立しました。最大の特徴は、鋭く力強い線描と、極端に歪められたポーズです。人間の肉体を通じて、内面にある孤独、不安、性、そして死といった生々しい感情を曝け出しました。多くの自画像を描き、自己の内面を徹底的に見つめ続けたその姿勢は、当時の倫理観を揺さぶるほど過激なものでした。彼の作品に漂う退廃的な雰囲気と、剥き出しの生命力は、100年以上経った今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。スペイン風邪によりわずか28歳でこの世を去りましたが、短すぎる生涯の中で残された数多くの素描や油彩画は、人間の深淵を描いた芸術として高く評価されています。痛切なまでの純粋さが宿る画家です。
■作品概要
Die Umarmung (1917) / The Embrace
ふたりの裸体が、白いシーツの上に絡み合っています。骨ばった身体、緊張した腕、黒髪が枕の上に広がる。しかしここに、シーレの他の作品が持つ苦悶はありません。あるのは、ただ静かな温もりと、確かな安らぎ。1917年に描かれたこの作品はシーレと妻エディット・ハルムスの像です。ふたりは白いシーツと黄色い寝具の上に横たわり、女性の頭は枕に寄せられ、顔を背けながら手をシーレの肩に置いています。1915年の結婚後、シーレの作品はより苦悩や抑鬱の色が薄れていきました。 ふたりの裸体が絡み合いながらも、この作品には官能性がありません。欲望ではなく、慰め合うことを求めるふたりの姿。そして、それを得ているようにも見えます。死の前年に描かれた、愛の最も静かな告白です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
エゴン・シーレ 抱擁 Die Umarmung The Embrace 1917年 表現主義 ウィーン世紀末 オーストリア絵画 油彩 キャンバス エディット・ハルムス 夫婦 愛 温もり 近代絵画 20世紀絵画 ウィーン分離派 ベルヴェデーレ美術館 クリムト 接吻 白いシーツ 裸体 成熟期 告白的絵画 魂の肖像 安らぎ 結婚 官能 内面表現 転換期
お届けについて
おすすめ商品
新着商品
-
名所江戸百景 上野山内月のまつ
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 請地秋葉の境内
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 芝うらの風景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 品川すさき
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 王子瀧の川
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 真間の紅葉手古那の社継はし
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 蓑輪金杉三河しま
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 目黒爺々が茶屋
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 八ツ見のはし
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 王子不動之瀧
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 川口のわたし善光寺
歌川広重
3,450円(税込)









