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雄羊に乗った少年 16-100207

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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牧歌的な幻想。雄羊に乗る少年が秘めた時代の光と影
元々カルロス4世の別邸を飾るためのタペストリーの下絵として制作されました。そのため、画面には明るい色彩と優雅な田園風景が選ばれています。少年の華やかな衣装は、当時の貴族の子どもの姿を反映し、無邪気さと牧歌的な幸福という、宮廷が求めた理想の情景を表現しています。

■アーティスト
フランシスコ・デ・ゴヤ [ Francisco de Goya ] (1768-1828)
スペイン絵画の転換点を象徴する存在です。王室の宮廷画家として活躍しながら、華やかな肖像画の裏側に潜む人間の虚栄や不安を鋭く描き出しました。中年期には病により聴力を失いますが、その孤独と内面の闇は、代表作「黒い絵」シリーズに結晶します。そこには狂気、暴力、迷信、権力の腐敗が容赦なく描かれ、後の近代絵画に深い影響を与えました。輝きと影、理性と狂気、希望と絶望──ゴヤはそのすべてを画面に押し込め、人間という存在の複雑さをむき出しにした画家です。

■作品概要
Boy on a Ram (1786)
この作品を描いた1786年頃、ロココ的な優美さを残しつつも、ロマン主義へと向かう独自のリアリズムを探求していました。背景の青空と緑の木々は、この時代の明るい感性を映し出していますが、少年の真摯な眼差しには、表面的な美だけでなく、人間そのものを見つめるゴヤの深い洞察が感じられます。これは、歴史の転換期に描かれた、光と希望に満ちた時代の肖像です。晴れやかな青空と緑豊かな風景を背景に、フリル付きの服と麦わら帽子をかぶった少年が、大きな角を持つ雄羊にまたがっています。雄羊には装飾的な鈴がつけられ、少年は手に鞭を持っていますが、その表情は明るく、無邪気な子供の姿と動物との親愛が牧歌的なムードを生み出しています。
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フランシスコ・デ・ゴヤの『雄羊に乗る少年』(Boy on a Ram)は、1786年にタペストリーの下絵として制作された、雄ヤギと子供を描いた肖像作品です。当時のスペイン宮廷画家であったゴヤが描いたこの絵は、ロココからロマ主義への転換期に位置し、貴族の幸福で穏やかな田園風景という牧歌的な時代の啓蒙主義的な理想を映しています。しかし、この山羊のモチーフは、後の『魔女のサバト』における悪魔の化身との対比がドラマティックであり、ゴヤの思想の変遷を物語っています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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