鳳凰堂の暮雪 21-100308
全体に散りばめられた雪の粒は、まるで時が止まったかのような錯覚を呼び起こします。池の面(おもて)に静かに溶けていく雪と、屋根に白く降り積もる雪。それぞれの質感を見事に描き分ける卓越した技術が、冬の空気の冷たさと、そこに流れる静かな時間を鮮明に伝えています。伝統的な木版画の技法を極めた巴水だからこそ到達できた、光と影の極致がここにあります。
■アーティスト
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。
■作品概要
鳳凰堂の暮雪
しんしんと降り積もる雪の中、夕闇に浮かび上がる宇治・平等院鳳凰堂。川瀬巴水が晩年に手がけたこの作品は、静寂そのものを絵画にしたかのような深い気品に満ちています。セピア調の柔らかな色彩が、古都の長い歴史と、雪に覆われた寺院の荘厳さを際立たせています。冷たいはずの雪景色の中に、どこか懐かしく温かな情熱が宿っているかのような、巴水渾身の叙情風景です。
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昭和の広重と称された川瀬巴水の晩年の傑作「鳳凰堂の暮雪」は、京都・宇治の平等院鳳凰堂を舞台にした、叙情溢れる新版画です。伝統的な木版画の技法を用い、セピア調の深みのある色彩で描かれたこの作品は、日本画の持つ真髄を伝えてくれます。降り積もる雪景色と、歴史ある寺院が織りなす静寂。明暗を巧みに操った高精細な描写は、風景画としての圧倒的な構図美を誇ります。浮世絵の伝統を現代に蘇らせた芸術的価値は高く、郷愁を誘うその世界観は、歴史的な美術品として世界中で愛されています。京都の冬の美しさを一滴の濁りもなく封じ込めた名画。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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お届けについて
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