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蟇蛙 25-100113

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
湿原の王者が放つ静かなる威圧。ヒキガエルが魅せる不動の劇
泥濘のなか、微動だにせず一点を見据える蟇。その姿は、周囲の静寂を支配し、己の領域を守り抜く孤独な守護者のようです。古邨は、蟇の逞しい体躯と鋭敏な感覚をドラマチックに描き出し、ただの生き物ではない、神性をさえ感じさせる圧倒的な肖像へと昇華させました。

■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。

■作品概要
蟇(ひきがえる)
静まり返った湿り気のある庭の片隅、そこには自然界の静かなる王が鎮座しています。無骨な蟇(ひきがえる)の圧倒的な存在感と、可憐に咲く秋海棠(しゅうかいどう)の対比を劇的に捉えています。どっしりと構える蟇。その皮膚に刻まれた無数の突起や、大地を力強く踏みしめる四肢、そして何よりも全てを見透かすような黄金の眼差しは、一瞬にして沈黙させるほどの威厳を放っています。古邨は、緻密な木版画技術によって、爬虫類特有の湿った質感や、喉の奥で脈打つ鼓動さえも描き出しました。頭上に揺れる秋海棠の黄色い花々と、瑞々しい緑の葉。その優美な色彩が、蟇の無骨な美しさをよりいっそう鮮烈に浮かび上がらせています。静止しているようでいて、次の瞬間には獲物を求めて跳躍せんとする、爆発的なエネルギーの予感。古邨が捉えたこの刹那には、泥の中から這い上がり、逞しく命を謳歌する生き物への深い敬意と、自然界の峻烈な美学が凝縮されています。
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小原古邨によるこの作品は、浮世絵の伝統的な情感に、近代的な写実性を高次元で融合させた新版画の代表作です。秋海棠の傍らでどっしりと構える蟇の描写には、静かな風景のなかに突如として現れる、力強く神秘的な生命感が宿っています。明治から昭和にかけて洗練された木版画の技術は、蟇の皮膚の無骨な質感や、周囲に咲く花の柔らかな彩りをドラマチックに表現し、画面に深い叙情と静寂をもたらしました。日本美術が古来より大切にしてきた、自然界の微細な変化を動物の凛とした姿を通して描いた本作は、和モダンなデザインとして、現代のインテリア空間においても圧倒的な存在感を放つアートです。レトロな情緒のなかに息づく繊細な描写は、自然が持つ多面的な美しさを再発見させるような深い癒やしを与えます。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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