雪中松に鷹 25-100117
雪の重みに耐える松に、不動の姿勢で佇む鷹。その姿は、冷淡な冬の支配をものともせず、己の領域を統べる支配者そのものです。
■アーティスト
小原古邨 [ おはらこそん ] (1877-1945)
本の画家・木版画の下絵師で、花鳥画を中心に活躍しました。本名は小原又雄で、加賀国(現・石川県)出身。鈴木華邨に学び、フェノロサの影響を受けながら、アメリカ向けの花鳥画を多く制作しました。初期は肉筆画を発表し、版元・松木平吉の依頼で版画の下絵を手掛けました。大正時代には「祥邨」、昭和初期には「豊邨」と号を改め、渡辺版画店などを通じて多くの作品を発表。彼の版画は、伝統的な浮世絵技法と写実的な表現を融合させた独自のスタイルで評価されています。作品は主に海外輸出向けで、ボストン美術館や大英博物館などに所蔵。近年、日本国内でも展覧会が開催され、その芸術性が再評価されています。
■作品概要
雪中松に鷹(せっちゅうまつにたか)
銀世界がすべてを飲み込んだ静寂のなか、絶対的な強者がその姿を現します。雪を厚く纏いながらも力強くのけぞる松の巨枝。その厳格なまでの曲線は、過酷な自然に耐え抜く意志の象徴です。背景の淡い階調がもたらす孤独な静寂を背景に、一羽の鷹が背を向け、鋭い眼差しで一点を見据えています。鷹の羽毛の一筋一筋に宿る質感、そして獲物を射抜かんとする黄金の瞳が、圧倒的な威圧感となって迫ってきます。古邨の卓越した木版画技術は、松の枝に積もる雪の冷たさと、鷹の肉体に漲る静かなる熱量という、相反する感覚を見事に共存させました。ここには、静止した冬の舞台で繰り広げられる、生命の極限のドラマが凝縮されています。
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小原古邨によるこの作品は、浮世絵の伝統的な情感に近代的な写実性を融合させた新版画の代表作です。雪に覆われた松の枝に止まる鷹の描写には、凍てつく空気をも支配するような、力強く神秘的な生命感が宿っています。明治から昭和にかけて洗練された木版画の技術は、鷹の羽毛の重厚な質感や、降り積もる雪の純白の彩りをドラマチックに表現し、画面に深い叙情と静寂をもたらしました。日本美術が古来より大切にしてきた、雪中という極限の季節感を、王者の風格漂う動物の姿を通して描いた本作は、和モダンなデザインとして、現代のインテリア空間においても圧倒的な存在感を放つアートです。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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お届けについて
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