雪中小鴨 19-100227
白い雪粒が二羽の体の上に点々と降り積もる描写は、景年の細密さの真骨頂です。オスの栗色・緑・灰・ピンクという複雑な冬羽の色彩が、雪の白によってより鮮明に際立っています。
■アーティスト
今尾景年(いまお けいねん、1845年〈弘化2年〉8月12日 - 1924年〈大正13年〉10月5日)
幕末から大正時代にかけて活躍した日本画家で、京都画壇の重鎮として知られます。幼少期より絵に親しみ、四条派の柴田義董や円山派の塩川文麟に師事し、伝統的な日本画の技法を学びました。写実的かつ繊細な筆致で知られ、花鳥画、山水画、美人画など多彩なジャンルを手がけました。景年は、明治以降の日本画再興運動において中心的な役割を果たし、京都府画学校(現・京都市立芸術大学)の設立にも関与。後進の育成に尽力し、竹内栖鳳ら近代日本画の巨匠たちを輩出しました。その画風は伝統を踏まえつつも、時代の美意識に応じて洗練され、装飾性や詩情に富んでいます。帝室技芸員にも任命されるなど公的にも高く評価され、国内外の博覧会で受賞歴も多く、日本画の近代化に大きな貢献を果たしました。今尾景年は、明治から大正にかけての美術界において、日本画の正統と革新を架け橋のように繋いだ重要な存在です。
■作品概要
雪中小鴨(せっちゅうこがも)
雪が静かに降り、葦の枯れ茎が風にそよぐ水辺で、コガモのつがいが身を寄せ合っています。オスの栗色の頭に輝く緑の帯、ピンクがかった胸の斑模様、翼の精緻な羽根の重なり。今尾景年の細密な筆が、この小さなカモの美しさを余すところなく描き込んでいます。後ろに控えるメスは褐色の地味な羽根に身を包み、しかしその羽根の一枚一枚の模様は、決して地味ではなく。白い雪が二羽の上に静かに降り積もり、全体を柔らかな冬の気配が包んでいます。日本の水辺にやってくるカモ類ではいちばん小さいカモであるコガモは、冬鳥として日本に飛来し、この季節に求愛を繰り広げます。景年はその求愛の季節の、静かな一瞬を切り取りました。雪・葦・水辺・つがい。日本の冬の情景が、この一枚に凝縮されています。
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今尾景年が1892年から1911年の間に描いた「雪中小鴨」は、明治・大正期の京都画壇四条派を代表する花鳥画の傑作で、雪降る水辺の葦の中に寄り添うコガモのつがいが景年の細密描写で精緻に表現されています。栗色と緑が輝くオスの冬羽と褐色のメスの羽根の対比、体の上に静かに積もる雪の白点、斜めに伸びる枯れ葦の線が冬の水辺の詩情を醸し出し、日本に飛来する最小のカモの求愛の季節の一瞬を切り取った作品です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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お届けについて
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