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仮面の女 16-101016

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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仮装とは、最も誠実な自己紹介である
黒いくちばし状の仮面は、中世ヨーロッパのペスト医師が用いた防護具を想起させます。病と死の象徴を纏いながら祝祭の場に立つこの女性は、1930年代末のヨーロッパの空気、享楽と破滅が紙一重で共存する時代、をそのまま体現しています。

■アーティスト
フランシス・ピカビア [ Francis Picabia ] (1879-1953)
フランス生まれの画家で、ダダイズムとシュルレアリスムの中心的人物のひとりです。生涯を通じてひとつの様式に留まることを拒み、印象派から始まりキュビスム、抽象絵画、機械絵画、ダダ、そして具象へと絶えず変貌し続けました。その変節ぶりは批判を受けることもありましたが、ピカビア自身は矛盾を楽しむように様式を乗り換えていきました。特に注目されるのが「機械絵画」の時代です。人間の感情や関係性を機械の図面のように描いた作品群は、冷徹でありながら奇妙なユーモアをはらんでいます。愛や欲望を部品と歯車で表現するその手法は、当時の芸術界に挑発的な問いを投げかけました。既存の価値をすべて笑い飛ばすような姿勢はダダの精神そのものであり、マルセル・デュシャンとの交流がその過激さに拍車をかけました。何者にも定義されることを拒んだ画家。ピカビアの作品の前では、「芸術とは何か」という問い自体が宙吊りになります。

■作品概要
Femme au masque (circa 1938-1939)
くちばしのある黒い仮面。それは17世紀のペスト医師が纏った恐怖の象徴であり、カーニヴァルの享楽の道具でもあります。1938年から39年、ヨーロッパに戦争の影が忍び寄る季節に、ピカビアはこの女性に仮面をつけました。素顔は隠され、しかし首筋の白さと水玉の衣装は生々しく肉感的です。仮面は何かを隠しているのか、それとも仮面こそが本当の顔なのか。澄んだ青の背景が、不穏な図像を奇妙なほど穏やかに包んでいます。戦争とは最大の仮面劇である。そう言いたいのか、それともただ美しい女性を描きたかっただけなのか。ピカビアは答えず、くちばしは静かに横を向いたままです。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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