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手と幽霊 16-101019

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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手のひらという最後の言語
顔も表情も持たないこの構図において、金色に縁取られた手だけが唯一の「声」として機能しています。手は語り、触れ、渡し、拒む。人間の意志が最も直接的に現れる部位を、ピカビアは晩年に選びました。それはこの上なく素直な、告白です。

■アーティスト
フランシス・ピカビア [ Francis Picabia ] (1879-1953)
フランス生まれの画家で、ダダイズムとシュルレアリスムの中心的人物のひとりです。生涯を通じてひとつの様式に留まることを拒み、印象派から始まりキュビスム、抽象絵画、機械絵画、ダダ、そして具象へと絶えず変貌し続けました。その変節ぶりは批判を受けることもありましたが、ピカビア自身は矛盾を楽しむように様式を乗り換えていきました。特に注目されるのが「機械絵画」の時代です。人間の感情や関係性を機械の図面のように描いた作品群は、冷徹でありながら奇妙なユーモアをはらんでいます。愛や欲望を部品と歯車で表現するその手法は、当時の芸術界に挑発的な問いを投げかけました。既存の価値をすべて笑い飛ばすような姿勢はダダの精神そのものであり、マルセル・デュシャンとの交流がその過激さに拍車をかけました。何者にも定義されることを拒んだ画家。ピカビアの作品の前では、「芸術とは何か」という問い自体が宙吊りになります。

■作品概要
Mains et fantômes (1948)
暗褐色の闇の中に、金色の輪郭線で描かれた両手が浮かび上がります。手首で繋がった二つの手のひらは、祈りのようでもあり、降伏のようでもあり、あるいは何かを差し出しているようでもある。その背後に、白い線で辛うじて輪郭だけを留めた二つの人影、「幽霊」たち。1948年、ピカビアは70歳。脳卒中に倒れる3年前、死がすでに射程に入っていた時期の作品です。機械も挑発も言葉遊びも、ここにはありません。残ったのは、手と、かつて人間だったものの輪郭だけ。手は何を渡そうとしているのか。幽霊たちは何を待っているのか。問いだけが、暗褐色の地の中に静かに沈んでいます。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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