コンポジション 1935-1936 25-100008
藍、青緑、焦げ茶の深い色調のなかで、三つの赤い四角が斜めに並び、鮮やかに浮かび上がります。小さな色面でありながら、周囲の暗さに呑まれることのない澄んだ強さ。暗い色の広がりが、赤の輝きをいっそう際立たせています。
■アーティスト
オットー・フロイントリッヒ [ Otto Freundlich ] (1878-1943)
フロイントリッヒの作品に初めて触れたとき、その色彩の豊かさに思わず立ち止まります。深い青、燃えるような赤、柔らかな黄色。それらが幾何学的なモザイクとしてすべてを埋め尽くし、色と色が境界で響き合います。具体的な形を持たないにもかかわらず、見ているうちに光や音楽のようなものが感じられてくる。それがフロイントリッヒの抽象の力です。ピカソとも交流したパリの前衛芸術の中心にいながら、フロイントリッヒはひたすら色彩の純粋な力を探求し続けました。装飾でも主張でもなく、色そのものが呼吸しているような画面。その静かなエネルギーは、カンディンスキーやクレーとも異なる独自の境地です。1937年、ナチス政権はその作品を「退廃芸術」として没収しました。嘲笑のために開かれた展覧会のポスターに使われたのは、皮肉にもフロイントリッヒ自身の彫刻でした。それでも色は残っています。今もこうして、静かに光を放ちながら。
■作品概要
Komposition (1935-1936)
深い藍、青緑、焦げ茶、そして黒。夜の底のような色が重なり合うなかに、三つの赤い四角が、斜めに並んで灯っています。弧を描く青の形や、葉のような緑の形が互いに押し合いながら、ゆるやかに傾いた流れをつくっています。厚く塗られた絵具には筆の跡がそのまま残り、暗い色にも微かな艶と動きが宿ります。赤は大きくはありません。けれど、どの赤も周囲の暗さに呑まれることなく、澄んだ強さで輝いています。上から下へ、ひとつ、またひとつ。まるで暗がりのなかに打たれた道しるべのように。時代の空気が重さを増していった頃に描かれた一枚。それでも、ここにあるのは沈黙ではなく、小さな光を置きつづける手の確かさです。暗さを否定しない。そのうえで、赤を灯す。静かな抵抗の、もっとも凝縮されたかたちです。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
オットー・フロイントリッヒ フロイントリッヒ Otto_Freundlich Komposition コンポジション 1935年 1936年 抽象絵画 幾何学的抽象 抽象画 油彩 厚塗り 筆致 藍色 青 青緑 緑 焦げ茶 黒 赤 四角 色面 暗色 対比 光 静けさ 20世紀美術 近代絵画 モダンアート 非具象 絵画解説
お届けについて
おすすめ商品
新着商品
-
四代目尾上松助の蝙蝠安
山村耕花
3,450円(税込)
-
踊り 上海ニューカルトン所見
山村耕花
3,450円(税込)
-
梨園の華 十三代目守田勘彌のジャン・バルジャン
山村耕花
3,450円(税込)
-
舞妓
山村耕花
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 市中繁栄七夕祭
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 猿わか町よるの景
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 大伝馬町こふく店
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 浅草金龍山
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 愛宕下藪小路
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 鎧の渡し小網甼
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 金杉橋芝浦
歌川広重
3,450円(税込)
-
名所江戸百景 目黒太鼓橋夕日の岡
歌川広重
3,450円(税込)









