半蔵門のほとり 24-101012
お堀の水面に沿ってなだらかに続く石垣と、その上に立ち並ぶ赤みがかった幹の松の木が、大正時代の皇居周辺の風情を伝えています。水鳥がゆったりと浮かぶお堀の静けさと、緑豊かな対岸の斜面が、都心にありながら別世界のような穏やかさを醸し出しています。
■アーティスト
根来莱山 [ねごろ らいざん、川面良雄 ] (1877年4月17日-1963年8月10日)
大正時代に活躍した木版画家です。版元・吉川弘文館から作品を発表し、東京の風景を題材にした新版画を制作しました。作品の多くは1923年の関東大震災以前に出版されたため、大震災で多くが失われ、現存する数が非常に少ないことから、今日では希少な存在となっています。また、川瀬巴水の版元として知られる渡邊庄三郎のような強力なプロモーターを持たなかったことも、知名度が広まりにくかった一因と考えられています。 莱山の作品には、繊細な黒と灰のぼかしが随所に用いられており、静けさと奥行きのある独自の雰囲気を持っています。雨、霧、夕暮れなど、気象や光の変化をとらえた風景を得意とし、浮世絵の伝統に西洋的な表現を取り入れた大正新版画の精神を体現した画家のひとりです。
■作品概要
半蔵門のほとり
淡いピンクと青灰の空のもと、お堀の水面がゆったりと広がり、石垣の上に松が静かに立ち並んでいます。描かれているのは皇居の半蔵門に隣接するお堀の情景です。石垣沿いになだらかに弧を描く水面には、水鳥が点々と浮かんでいます。対岸の緑の斜面には赤みがかった幹の松の木が何本も立ち、その奥に石垣が続きます。秋を思わせる茶色い潅木と常緑の木々が混在し、静かな午後の光が全体を包んでいます。 都心のただ中にありながら、時間がゆっくりと流れるような皇居周辺の静けさ。根来莱山はその穏やかな風景を、余白を生かした清々しい構図の中に切り取っています。関東大震災前の東京の、今も変わらない都心の緑と水辺の姿を伝える一枚です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
根来莱山 半蔵門 皇居 お堀 1922年 木版画 新版画 大正 吉川弘文館 浮世絵 東京 千代田区 石垣 松 水鳥 水面 風景版画 日本画 和風 静謐 希少 スミソニアン サックラー美術館 歴史 緑 水辺 アート インテリア ポスター 日本美術
お届けについて
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