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私は見た 16-101003

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
コルセットという機械、機械という身体
左端に描かれたコルセット姿の人体模型は、この時代における女性の身体が「装置」として管理されていた事実を、無表情に突きつけています。機械図と並置することで、身体の拘束と機械の構造が等価であることを、説明なしに示しています。

■アーティスト
フランシス・ピカビア [ Francis Picabia ] (1879-1953)
フランス生まれの画家で、ダダイズムとシュルレアリスムの中心的人物のひとりです。生涯を通じてひとつの様式に留まることを拒み、印象派から始まりキュビスム、抽象絵画、機械絵画、ダダ、そして具象へと絶えず変貌し続けました。その変節ぶりは批判を受けることもありましたが、ピカビア自身は矛盾を楽しむように様式を乗り換えていきました。特に注目されるのが「機械絵画」の時代です。人間の感情や関係性を機械の図面のように描いた作品群は、冷徹でありながら奇妙なユーモアをはらんでいます。愛や欲望を部品と歯車で表現するその手法は、当時の芸術界に挑発的な問いを投げかけました。既存の価値をすべて笑い飛ばすような姿勢はダダの精神そのものであり、マルセル・デュシャンとの交流がその過激さに拍車をかけました。何者にも定義されることを拒んだ画家。ピカビアの作品の前では、「芸術とは何か」という問い自体が宙吊りになります。

■作品概要
J'ai vu
「私は見た。そしてそれはあなたのことだ」。1915年、ニューヨーク。コルセットで締め上げられた人体模型が、回路図のような配線と並んで立っています。見られているのは誰か。コルセットの女か、配線の先の機械か、それとも「あなた」と呼ばれた鑑賞者自身か。「DE ZAYAS! DE ZAYAS!」、親友の名を叫ぶように二度繰り返し、「私は黒海の岸辺からやってきた」と続ける。地理的にも論理的にも繋がらない言葉の連射。赤と黒の二色刷りが、血と回路を同時に想起させる。身体を締め付ける文明の装置と、冷たく張り巡らされた配線。1915年、世界が戦争の只中にある年に、ピカビアはニューヨークで静かに、残酷に、これを刷りました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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