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無題 (手紙-素描) 16-101007

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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機械を捨てた男が描いた鳥
ダダの闘士として機械と言語で世界を挑発し続けたピカビアが、晩年に選んだのは素朴な線で描かれた鳥の群れでした。武装解除なのか、深謀なのか。いずれにせよその落差が、この小さな素描に奇妙な重さを与えています。

■アーティスト
フランシス・ピカビア [ Francis Picabia ] (1879-1953)
フランス生まれの画家で、ダダイズムとシュルレアリスムの中心的人物のひとりです。生涯を通じてひとつの様式に留まることを拒み、印象派から始まりキュビスム、抽象絵画、機械絵画、ダダ、そして具象へと絶えず変貌し続けました。その変節ぶりは批判を受けることもありましたが、ピカビア自身は矛盾を楽しむように様式を乗り換えていきました。特に注目されるのが「機械絵画」の時代です。人間の感情や関係性を機械の図面のように描いた作品群は、冷徹でありながら奇妙なユーモアをはらんでいます。愛や欲望を部品と歯車で表現するその手法は、当時の芸術界に挑発的な問いを投げかけました。既存の価値をすべて笑い飛ばすような姿勢はダダの精神そのものであり、マルセル・デュシャンとの交流がその過激さに拍車をかけました。何者にも定義されることを拒んだ画家。ピカビアの作品の前では、「芸術とは何か」という問い自体が宙吊りになります。

■作品概要
Sans titre (lettre-dessin) (1948)
1948年の年賀状。太陽と三日月と星々の下、鳥たちが身を寄せ合う。これほど素直な図像を、ピカビアが描いたことがあったでしょうか。機械も回路も番号も挑発的なテキストも、ここにはありません。あるのは震える手書きの文字と、「あなたに抱擁を送る」という締めくくり。しかし読めば読むほど、言葉の奥に棘が潜んでいます。「素晴らしい天気だが恐ろしく寒い、この年末は物質性こそが全てと考える者たちの終わりになるかもしれない。この人生において、全ては精神であるべきなのだから」。晩年のピカビア、1948年。イキり続けた男が最後に選んだのは、鳥と星と、肉筆の温もりでした。それさえも、計算だったのでしょうか。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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