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無題 16-101011

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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赤い円盤だけが本気を出している
左方の円盤は彩色も描き込みも丁寧で、明らかに力が入っています。しかし右側の構造体は線だけで、あっさりと存在しています。この熱量の非対称が、作品全体に奇妙なユーモアと緊張を与えており、どちらが主役かという問い自体を無効にしています。

■アーティスト
フランシス・ピカビア [ Francis Picabia ] (1879-1953)
フランス生まれの画家で、ダダイズムとシュルレアリスムの中心的人物のひとりです。生涯を通じてひとつの様式に留まることを拒み、印象派から始まりキュビスム、抽象絵画、機械絵画、ダダ、そして具象へと絶えず変貌し続けました。その変節ぶりは批判を受けることもありましたが、ピカビア自身は矛盾を楽しむように様式を乗り換えていきました。特に注目されるのが「機械絵画」の時代です。人間の感情や関係性を機械の図面のように描いた作品群は、冷徹でありながら奇妙なユーモアをはらんでいます。愛や欲望を部品と歯車で表現するその手法は、当時の芸術界に挑発的な問いを投げかけました。既存の価値をすべて笑い飛ばすような姿勢はダダの精神そのものであり、マルセル・デュシャンとの交流がその過激さに拍車をかけました。何者にも定義されることを拒んだ画家。ピカビアの作品の前では、「芸術とは何か」という問い自体が宙吊りになります。

■作品概要
Sans titre (circa 1919)
左に赤い円盤、右に素っ気ない線描の構造体。この二つは同じ作品の中にありながら、まるで別々の言語で書かれています。赤と黒で精密に描き込まれた円盤状の機械部品。計器か、ブレーキ板か、はたまた何かの断面か。に対して、右側の線描はほとんど走り書きのように投げやりです。丁寧さと雑さ、完成と未完、左と右。1919年頃、ピカビアはこの緊張を解消しようとしません。むしろ放置することで、見る側に委ねます。これは機械の図面なのか、それとも機械に擬えた何かの感情なのか。赤の密度と線の疎さの間で、答えは永遠に宙吊りのままです。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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