夜花火 第2番 18-102002
細かな橙の火花が全体を覆い、その外縁を白い玉がしっかりと縁取る二層構造が、花火としての力強さと美しさを際立たせています。中心から外へとなだらかに密度が変わる火花の広がりが、爆発の瞬間のエネルギーをそのまま封じ込めたようです。
■アーティスト
平山甚太(ひらやまじんた、1840-1900年)
愛知県豊橋生まれの花火師です。三河吉田藩の勘定方を務めた後、横浜に出て商売を手がけ、1877年に岩田茂穂とともに横浜に平山煙火製造所を設立しました。同年の横浜公園での花火大会では、当時の日本では珍しかった鮮やかな西洋花火を披露し、大きな注目を集めます。1879年には来日したアメリカ第18代大統領ユリシーズ・グラントの歓迎花火を手がけ、その後は横浜で恒例となった米国独立記念日の花火も担当するなど、国際的な信頼を築きました。1883年にはアメリカでDaylight Fireworks(昼花火)の特許を取得。日本にまだ特許制度がない時代に、日本人として初めて米国特許を手にした人物として知られています。海外輸出向けに作成した花火カタログは現在も横浜市立図書館に残されており、明治の花火文化と職人の美意識を今に伝えています。
■作品概要
Night Fireworks No. 2
夜空の中心から橙色の光が細かく四方へ放射し、その外側を白い玉がリズムよく縁取っています。
平山煙火製造所の輸出向け花火カタログの一葉です。こちらは橙の火花が中心から細かく無数に広がり、その外縁を白い玉が規則正しく並ぶ二層構造が際立っています。花火としての迫力と華やかさが伝わる図版で、外国人バイヤーに向けて日本の花火技術の高さをアピールする意図が感じられます。印刷のかすれが橙の火花のひとつひとつに粒感を与え、漆黒の夜空に星屑が広がるようなレトロな風合いを生み出しています。実用的な商品見本でありながら、時を経ることで絵としての味わいが深まった、明治の花火文化の記録です。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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