釈迦牟尼仏と本生譚 16世紀 30-100003
穏やかに座す釈迦の周囲には、鷹に自らの肉を与えた尸毘王、虎の子のために身を投げた薩埵王子の物語が、静かな筆致で連ねられています。血の匂いを感じさせぬ画面ながら、そこに刻まれているのは、言葉を超えた献身の記憶です。
■アーティスト
不詳
■作品概要
釈迦牟尼仏と本生譚 (しゃかむにぶつとほんじょうたん) (1573-1619)
中央に大きく座す釈迦牟尼仏を、無数の物語が幾重にも取り巻いています。金色の光背に包まれたその面差しは穏やかですが、周囲に描かれた場面の一つひとつは、この静けさに至るまでの果てしない道のりを物語るものです。尸毘王本生では、飢えた鷹に自らの肉を切り与える姿が描かれ、薩埵王子本生では、飢えた虎の親子のために身を投げ出す場面が刻まれています。慈悲とは言葉ではなく、身を捧げる行為そのものであったことを、この一枚は静かに伝えています。山や僧院の建物が場面を区切りながら連なり、無数の前世の物語が本尊へと収斂していく構成です。中国・万暦帝の時代に記された漢文銘とチベット語の注記が併存し、東西の文化が一つの布の上で出会っていることも、この作品の稀少性を物語っています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/297mm×420mm
・A2/420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
釈迦牟尼仏 本生譚 ジャータカ チベット仏教 タンカ 尸毘王本生 薩埵王子 捨身飼虎 万暦帝 明代 チベット絵画 布仏画 顔料絵画 前世物語 慈悲 献身 仏教説話 密教美術 仏伝図 16世紀 17世紀 チベット語銘文 漢文銘文 光背 金色如来 僧院建築 チベット美術史 説話画 供養 チベット密教
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