緑衣の踊り子 15-100051
やや上から見下ろす視点により、踊り子は観客への奉仕者ではなく、動作を検証される対象として提示されます。親密さより観察の冷たさが勝る構図です。
■アーティスト
エドガー・ドガ [ Edgar Degas ] (1834-1917)
パリの裕福な家庭に生まれ、ルーヴルで古典絵画を学んだ後、アングルの影響を受けた確かなデッサン力を基盤に独自の表現を確立しました。バレエのダンサー・競馬・カフェの情景・浴女など、近代パリの日常的な場面を主題に、瞬間の動きと光を鋭く捉えた作品を生涯にわたって描き続けました。印象派の仲間たちが戸外で風景を描いたのに対し、ドガは主に室内の人工的な光の中で制作し、「室内の印象派」とも呼ばれます。日本の浮世絵から影響を受けた大胆なトリミングと斜めの構図、パステルという画材への傾倒、晩年の彫刻作品、その表現は常に革新的でした。晩年は視力が著しく低下し、制作が困難になりながらも造形への情熱を失わず、83歳でパリに没しました。写真的な瞬間の切り取りと古典的なデッサンの融合が、ドガ芸術の核心です。
■作品概要
Dancer in Green (1883)
片腕を斜め上に、もう一方を下方へ伸ばし、爪先立ちで静止する瞬間。ティアラをつけた顔はやや俯き、視線は自身の足元へ向かいます。上方からの視点は舞台袖の桟敷から見下ろすような角度で、観客の正面性を崩す構図です。パステルの粉が乾いたままに残り、チュールの層は輪郭を溶かしながら霧状に広がります。1883年頃制作。単独の踊り子を扱いながらも、劇場という装置の一部として身体を提示する姿勢は一貫しており、感傷を排した記録的なまなざしが貫かれています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
エドガー・ドガ 緑衣の踊り子 ダンサーイングリーン パステル画 1883年頃 メトロポリタン美術館 バレエ 踊り子 爪先立ち アラベスク 舞台袖 俯瞰構図 チュール 印象派 パリオペラ座 バレリーナ 身体観察 静止の瞬間 光の効果 粉状パステル 舞台裏 19世紀フランス美術 動きの記録 冷徹な視線 演者の孤独 ドガの踊り子連作 バレエ絵画
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