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裾野付近 21-100214

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
雲間に覗く神山と、麓に瞬く生命の灯
富士山の壮大な姿と、山麓の集落の灯りが対比的な、情感あふれる作品です。

■アーティスト
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。
巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。

■作品概要
裾野付近
夜の帳(とばり)が降りる富士山の裾野。画面いっぱいにそびえる霊峰富士は、厳粛な暗さを纏いながらも、その山頂は薄明の光に照らされ、神々しい存在感を放っています。川瀬巴水は、巨大な自然の力と、その麓で営まれる人間の小さな暮らしを、劇的な対比で描き出しています。山腹を覆い尽くす壮大な雲の帯は、まるで天と地を分かつ境界線のようです。空には、まだ夜明け前の群青が残り、雲の隙間からは茜色の微光が漏れ、この情景にドラマティックな緊張感を与えています。この空の色彩の奇跡が、富士山の荘厳さをさらに引き立てています。画面下方、深い森の闇の中に、微かな窓の灯りが二つ、小さく瞬いています。この人里の温かい光こそが、大自然の圧倒的な静寂の中で、人間の存在と生活のぬくもりを力強く象徴しています。巴水の卓越した版画技術は、畏敬の念を抱かせる自然の雄大さと、郷愁を誘う暮らしの情感を完璧に融合させた、魂を揺さぶる傑作なのです。

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川瀬巴水の新版画「裾野付近」は、木版画の技術で郷愁と叙情を表現した浮世絵の傑作です。富士山の夕景と雲海を描いた山岳の風景画は、闇と光のコントラストと群青色から茜色への色彩が日本の美を象徴します。このアートピースは、インテリアとして和モダンな空間演出を可能にし、ノスタルジーを感じる美術鑑賞の価値を高めます。版画コレクションに名を連ねる本作は、芸術家巴水の伝統文化への敬意が感じられる作品です。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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