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婦慈のゆき 21-100702

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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燃える赤に秘めた未練、遊女の甘美な苦悩
そっと頬に添えられた手は、愛しい人を想う静かなる感傷、あるいは別離の後の気だるさを表しています。この仕草は、遊女の表面的な美しさだけでなく、人間的な弱さや繊細な心の内を覗かせ、見る者に強い共感を呼び起こします。

■アーティスト
渓斎 英泉 [ けいさい えいせん] (1791-1848)
華やかさの裏に潜む「退廃の美」を追求した、幕末江戸の異端の浮世絵師です。生々しい人間的な感情と、時代の倦怠感を美人画に封じ込めました。その代表作に描かれる女性たちは、単なる理想化された美人ではなく、情事の後の気だるさや、憂いを帯びた表情が際立っています。彼の描く太く、官能的な女性像と、濃い朱や藍を使ったドラマティックな色彩は、浮世絵界に一石を投じました。絵師として成功を収める一方、好色本や春画も多数手がけ、その画業は常に「毒」と「艶」を含んでいました。まるで頽廃的な時代精神を体現したかのようなその作風は、退廃的ながらも抗いがたい魅力を放ち、現代の私たちにも、刹那的な生を生きる江戸の人々の情熱と孤独を強く伝えています。

■作品概要
艶本 婦慈のゆき
燃えるような赤が、この女性の抑えきれない情熱を象徴しています。頬に手を当て、伏し目がちに見えるその表情は、甘美な感傷と、愛する人への断ちがたい未練を同時に湛えています。英泉特有の太く官能的な線描と、生々しい人間的な感情の表現は、華やかな装飾の裏側にある遊女の心の奥底の苦悩と、刹那的な人生の美しさをドラマティックに描き出し、幕末の退廃的な美意識を体現しています。

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渓斎英泉の描いた艶本 婦慈のゆきは、浮世絵の美人画の傑作であり、遊女の憂愁と悲哀に満ちた官能的な横顔から、激しい情念と孤独という退廃の美を表現しています。幕末の江戸時代に活躍した浮世絵師である英泉は、歌舞伎の影響を受けた美人画様式と濃密な色彩、そして太い線描で、生々しい人間的な感情を描き出しました。彼は好色本や艶本も手掛け、葛飾応為や歌川国貞らと共に浮世絵界に大きな影響を与えました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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