名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池 31-100249
京都清水寺を模して建立された清水観音堂は、上野随一の花見の名所として親しまれていました。舞台をそぞろ歩く人々の姿とともに、朱色のお堂と桜の淡い色彩が響き合い、春の江戸ならではの華やいだ情景が描き出されています。
■アーティスト
歌川 広重 (うたがわ ひろしげ) [ 寛政9年(1797年) - 安政5年9月6日(1858年10月12日) ]
江戸の情緒を鮮やかに描き出した浮世絵師であり、その風景画は心に静かな余韻を残します。北斎がダイナミックな構図と力強さで自然の迫力を描いたのに対し、広重は移ろう季節や雨、雪、夕暮れといった繊細な瞬間を優美に表現しました。特に、深く澄んだ藍の色調「ヒロシゲブルー」は、彼の風景画を象徴する存在であり、異国の人々にも「日本の青」として強い印象を与えました。『東海道五十三次』に代表される旅情豊かな連作は、江戸庶民にとって憧れの旅を紙の上で体験させる窓であり、同時に自然と人間の調和を静かに語りかけます。広重の作品は今なお、淡い雨や霞む空気までをも感じさせ、私たちに日常の中の美しさと一瞬の儚さを見つめ直させる力を持ち続けています。
■作品概要
名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池(めいしょえどひゃっけい うえの きよみずどう しのばずのいけ)
上野の高台に建つ清水観音堂の舞台から、不忍池を見下ろす情景です。京の清水寺を模して建てられたこのお堂は、桜の名所として江戸随一の賑わいを誇っていました。手前には、枝がくるりと輪を描く奇木「月の松」がひときわ印象的に配され、その輪の向こうには本郷台の町並みが静かに望まれます。舞台には花見を楽しむ人々の姿がそぞろ歩き、朱塗りの欄干と満開の桜の淡紅色が澄んだ空気の中で美しく響き合います。眼下に広がる不忍池には、蓮の茂る中島に弁天堂が浮かび、信仰と行楽がひとつに溶け合う江戸の春らしい情景。高みから見下ろす俯瞰の視点が、江戸随一の行楽地の奥行きと華やぎを、余すところなく伝えています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
本商品は用紙のご選択が可能です
⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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