バウハウスブックス6 30-100066
赤・黄・青の三原色と白・黒という、デ・スティルの色彩体系そのものが表紙のデザインに採用されています。ドゥースブルフは幾何学と色彩のデ・スティル絵画をキャンバスから建築・タイポグラフィ・出版物へと変換することを一貫して追求しており、この表紙はその哲学の完璧な実践例です。本を手にした読者は、内容を読む前からすでにデ・スティルの世界観に包まれることになります。
■アーティスト
テオ・ファン・ドゥースブルフ(Theo van Doesburg、1883年8月30日 - 1931年3月7日)
オランダ・ユトレヒト生まれの画家・建築家・美術評論家です。初めは自然主義的な作風をとっていましたが、1915年にモンドリアンの絵に出会ったことを機に抽象絵画へと傾倒していきます。 1917年、ピエト・モンドリアンらとともに芸術グループ「デ・ステイル」を結成し、同名の雑誌を創刊。垂直・水平の線と原色による新造形主義・非具象芸術の普及に努めました。1920年代にはバウハウスと積極的に交流し、それまで表現主義的だった同校の方針転換に影響を与えました。また、ロシア構成主義者やダダイストとも幅広く交流し、運動間の橋渡し役を担いました。1925年頃、ドゥースブルフは建築などへの応用を念頭に対角線を導入した「エレメンタリスム」を提唱しましたが、これを巡ってモンドリアンと対立し、モンドリアンはデ・ステイルを離脱します。その後ドゥースブルフが主導を続けたものの、1928年に雑誌の刊行が中止となり、1931年の彼の死をもって運動は終焉を迎えました。
■作品概要
Bauhausbücher 6 (1925)
赤・黄・青・白の四色の矩形が、黒い帯によって区切られた表紙。「THEO VAN DOESBURG」「BAUHAUS」「BÜCHER 6」、文字もまた色面と同じ重みで刻まれています。これは書物の表紙でありながら、デ・スティルの哲学そのものを体現した一枚の絵画でもあります。1925年にバウハウス叢書の第6巻として出版されたこの著作は、ドゥースブルフが1917年までに完成させ、1915年のノートに基づいて執筆した「新造形主義芸術の原理」のドイツ語訳です。ドゥースブルフはヴァイマル滞在中と友人マックス・ブルヒャルツの協力によって翻訳を完成させ、多くの箇所を簡略化・改訂しました。バウハウス叢書は1925年から1930年にかけてグロピウスとモホリ=ナジによって編集・刊行された全14巻のシリーズであり、第5巻はモンドリアン、第6巻はドゥースブルフ、第8巻はモホリ=ナジ、第9巻はカンディンスキーが担当しました。 三原色と無彩色が、思想の重さを担っています。
■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm
■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。
■キーワード
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