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今様三十二相 気がせき相 31-101017

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
江戸の粋と情熱が交差する手拭いを咥えた仕草に秘められた物語
女性が手拭いを口にする仕草は、当時の浮世絵において感情が高まった瞬間や、焦燥感を表す象徴的なポーズとして描かれました。乱れがちな髪を気に留める余裕もなく、一心不乱に何かを見つめるその表情からは、秘めた恋心や日常の喧騒から解き放たれようとする強い意志が伝わってきます。

■アーティスト
歌川国貞 [ うたがわ くにさだ ] (1786-1865) ◆三代目歌川豊国
江戸後期を代表する浮世絵師で、歌川派の中でも圧倒的な制作量と人気を誇りました。初代豊国の門人として出発し、役者絵を中心に評価を高め、後には「豊国」を襲名します。国貞の作品は、当世風の華やかな色彩と、人物の感情やしぐさを誇張した表現に特徴があります。特に歌舞伎役者の似顔絵では、観る者が役柄や物語を即座に理解できる分かりやすさが支持されました。一方で、美人画や物語絵にも力を発揮し、庶民の生活感覚や流行を巧みに取り込んでいます。伝統を踏まえながらも時代の好みに柔軟に応えた姿勢こそが、国貞を江戸随一の人気絵師に押し上げた要因といえるでしょう。

■作品概要
今様三十二相 気がせき相
薄暗い背景の中に浮かび上がる一人の女性が、手拭いを口に咥えながら何事かを急ぐかのように見つめる姿は、江戸の日常に潜む劇的な一瞬を切り取っています。今様三十二相というシリーズの一つであるこの作品は、当時の女性たちの繊細な感情や仕草を鋭く捉え、単なる美しさだけではない、生きる者の体温を感じさせるようなリアリティを放っています。細やかに描かれた着物の縞模様や襟元の精緻な文様は、国貞が極めた浮世絵の様式美の極致であり、静止した画面の中に張り詰めた緊張感を生み出しています。こぼれ落ちそうな髪の乱れや、強い意志を湛えた目元には、誰にも言えない秘密や、大切な誰かの元へ駆け出そうとするひたむきな情熱が宿っているようです。時代を超えて私たちの心を掴んで離さないこのドラマティックな情景は、過ぎ去りゆく時間の中に美を見出し、永遠の記憶として焼き付ける浮世絵芸術の深い慈しみと力強さを静かに物語っています。
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浮世絵の歴史を彩る今様三十二相は、歌川国貞が手がけた美人画の傑作であり、江戸から幕末にかけての伝統文化を背景に木版画の技術で描かれています。女性が纏う複雑な縞模様や手拭いを咥える情熱的な表情は、観る者の記憶に深く刻まれる感情の調和を表現しています。卓越した技巧が放つ輝きは、日常の風景を幻想的な世界へと昇華させ、粋な美意識と圧倒的な迫力を私たちに伝えています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
浮世絵 歌川国貞 今様三十二相 江戸 幕末 芸術 傑作 女性 美人画 伝統 文化 木版画 縞模様 手拭い 情熱 表情 記憶 記憶 感情 調和 技巧 輝き 風景 幻想 粋 迫力

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